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パーツ販売会社の共立電子産業株式会社は、アンプ組み立てキット「WP-3110F」を12月1日に発売した。価格はオープンプライスで、実売は96,600円前後。 同社は「ワンダーキット」、「シリコンハウス」、「デジット」などのブランドでオーディオ基板キットを販売しているが、「キャビネットを含めた全パーツをまとめてフルキットとして販売して欲しい」というユーザーの声が多くなったため、それのみで完成できる組み立てキットの発売を決定。新たに「WonderPure(ワンダーピュア)」ブランドとして展開することとなり、「WP-3110F」は第1弾。フラッグシップモデルと位置付けられている。
定格出力10W×2ch(8Ω)、20W×2ch(4Ω)のステレオパワーアンプ。ワンボディだが、内部は左右で完全に独立したモノラルアンプが2台組み込まれており、同社ではデュアルモノラルアンプと呼んでいる。初段がACノイズの影響を受けないレイアウトを採用し、音量調整ツマミを前面に備えているため、プリアンプ無しでもCDプレーヤーやポータブルプレーヤーなどと接続できる。 真空管ではなくMOS-FETアンプで、シンプルかつストレートな信号経路を採用しているのが特徴。MOS-FETは「2SJ440」と「2SK2467」を採用。独自の高電圧ドライブ回路も組み込み、立ち上がり特性に優れたクリアで高品位な音質を実現したという。
各基板は、電子パーツが取り付けられ、完成した状態で販売される。基板間と主要パーツ間をハンダ付けで配線すれば完成。写真を多用した組み立て解説書も付属しており「初心者にやさしいキット」とする。
コンデンサにはニチコンのGoldTuneを採用し、MOS-FETの音質をさらに引き出すという。電源部には大型のトロイダル・コア・トランスを2基使用。入力電源部にはショットキーバリアダイオードを使用。カップリングコンデンサは交換可能で、ユーザーが好みの音を追求することも可能。同社ではこれを「Wonder Tastable System」と名付けている。 オリジナルのアナログレベルメーターを採用。筐体の側面にはフィンランドのメーカー、コスキセンの高級家具用白樺材を使用。塗装やオイル仕上げなどをユーザーが行なうこともできる。RCAの入力端子、バナナプラグ対応のスピーカーターミナル共に金メッキ仕上げ。 周波数特性は10Hz~100kHz(-3dB)。高調波歪率は0.05%。消費電力は8Ω時で150W、4Ω時で270W。外形寸法は350×350×120mm(幅×奥行き×高さ)。重量は12kg。
□共立電子産業のホームページ
(2008年12月4日) [AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]
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