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ソニー、感度約2倍でGPS/地図内蔵のHDDビデオカメラ
−240/120GB。手ブレ補正強化。味わい深いボケ味


240GBの「HDR-XR520V」
2月20日発売

標準価格:オープンプライス


 ソニーは、裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」を初めて搭載したビデオカメラ2モデルを2月20日に発売する。価格はどちらもオープンプライス。記録メディアにHDDを採用しており、店頭予想価格は240GBの「HDR-XR520V」が15万円前後、120GBの「HDR-XR500V」が13万円前後の見込み。

 同社が2008年6月に発表した、「裏面照射型CMOSイメージセンサー」を初めて採用したビデオカメラ。従来の表面照射型CMOSでは、受光部(フォトダイオード)を形成する基板表面側の配線やトランジスタが、オンチップで集光した入射光の妨げとなり、高画素化でセルピッチが狭くなることによる感度低下に拍車をかけていた。そこで、独自のフォトダイオード構造とオンチップレンズを新開発。感光部が配線回路の上面にくるようにした裏面照射構造を実現。セルピッチを狭くしても、回路の影響を受けることなく単位画素に入る光量を増大、入射角変化に対する感度低下も抑えたという。

 これにより、感度は従来比約2倍にアップ。夜景撮影時などの暗部ノイズを劇的に低減させている。同社ではこのセンサーを「Exmor R」と命名。画素配列はクリアビッド配列で、総画素数は約663万画素(1/2.88型)。1,200万画素の静止画撮影も可能で、動画撮影中に830万画素静止画の同時撮影も行なえる。信号処理システムLSIには「BIONZ」を採用している。

裏面照射型CMOSイメージセンサーを採用した 配線などに邪魔されずに光を受けられるため、感度が約2倍アップしたという 夜景を撮影したところ。左は通常のCMOS。増感することでノイズも増え、画面全体がノイズに埋もれてしまっている。右がExmor Rで撮影したもの。暗部を含め、ノイズが激減しているのがわかる

上が6枚絞り羽根。下が2枚羽根。下はボケ味が菱形でざわついた背景になっているが、上はボケが大きく、綺麗

 レンズ部も改良。絞り羽根を従来の2枚から6枚に増やした。2枚羽根の民生用ビデオカメラには、ボケ味が菱形になってしまうという問題があったが、6枚羽根を採用することで円形に近い、綺麗なボケ味を実現したという。レンズはデジタル一眼レフカメラ「α」シリーズで培ったソニーGレンズを採用している。フィルタ径は37mm。光学12倍ズーム(f1.8〜3.4)で、35mm換算時の焦点距離は43〜516mm。

 手ブレ補正機能も大幅に強化。従来の補正回路と比べ、上下左右各方向の補正角を10倍広く持つことで、例えば歩行しながらワイド端で撮影しても、足からの振動を補正。滑らかな移動映像が撮影できるという。この強力な補正機能は「アクティブモード」と名付けられており、ON/OFFが可能。ONにすると映像の外側の解像感が若干落ちるため、静止した状態で撮影する時にはOFFにした通常の手ブレ補正機能を利用するなど、使い分けができる。

 逆光補正機能も向上。顔検出機能を組み合わせ、逆光時に被写体の人物の顔がよく見えるように補正するのは従来通りだが、その精度やスピードが向上。黒つぶれや白トビにも強くなったという。

 顔検出機能を進化させた「スマイルシャッター」機能なども備えており、動画撮影中に最大830万画素相当の笑顔の写真を同時記録できる。笑顔を感知するレベルを「低」、「中」、「高」の3段階で切り替えられる。音声は5.1chサラウンド、もしくは2chで録音。ズーム連動機能も備えている。

「HDR-XR520V」の天面 液晶モニタを開けたところ。後述するGPS機能のON/OFFスイッチがある レンズはソニーGレンズ。手ブレ補正機能を大幅に強化した
120GBの「HDR-XR500V」

 1,920×1,080ドットでAVCHD記録が可能。撮影ビットレートは「FH」(1,920×1,080ドット/16Mbps)、「HQ」(9Mbps/1,440×1,080ドット)、「SP」(7Mbps/1,440×1,080ドット)、「LP(5.1ch)」(5Mbps/1,440×1,080ドット)、「LP(2ch)」(5Mbps/1,440×1,080ドット)。メモリースティックスロットを備えており、静止画だけでなく動画を記録することも可能。LPモード(2ch)利用時は、XR520Vで最長101時間、XR500Vで最長50時間の記録が行なえる。

 液晶モニタは3.2型でエクストラファイン液晶パネルを採用。x.v.Colorにも対応している。新たにハイライト再生機能を備え、クリップの長さや顔検出、スマイルシャッター機能などの情報を元に自動的に印象的なシーンを抜き出して再生可能。BGMと組み合わせて再生することもできる。ただし、ハイライト動画をDVDなどに書き出すことはできない。

「HDR-SR12」と「HDR-XR520V」のサイズ比較

 出力端子としてHDMIミニとAVリモート端子を装備。D端子ケーブルやAVケーブル、USBケーブルが付属する。HDMIリンク機能「ブラビアリンク」にも対応している。

 リチウムイオンバッテリ「NP-HF60」が付属。連続撮影時間は約1時間35分。外形寸法は71×134×75mm(幅×奥行き×高さ)。撮影時重量はHDR-XR520Vが約590g、HDR-XR500Vが約580g。


■ GPS機能を内蔵

液晶モニタの裏側にGPSユニットを内蔵している

 ユニークな機能として、液晶モニタの裏側部分にGPSユニットを内蔵。HDDに1GB分の世界地図データを収録。ナビ機能は備えていないが、現在位置を知ることができる。縮尺は25m〜3,000km。日本を含む主な都市の道路や主な建物のアイコンなどを収めているが、カーナビのような詳細な地図ではなく、おおまかな場所がわかる程度のGPS/地図機能になっている。

 また、撮影を開始すると、位置情報もデータに盛り込むことが可能。撮影した場所が地図でマークされ、地図から動画の選択/再生ができる。付属のPC用動画閲覧/管理ソフト「Picture Motion Browser」で動画を再生する際も地図情報を参照でき、Googleマップの上に撮影ポイントを表示することも可能。海外の地図も収録しているため、海外旅行での撮影にも対応できる。

世界の地図データを収録 撮影したポイントをアイコンで表示 主要なランドマークがアイコン表示される

Picture Motion Browserで位置情報のある動画を読み込み、マップと共に表示させたところ

 なお、位置情報を更新しながら撮影することはできない。位置情報は10秒おきに更新されるが、撮影動画に付与される位置情報は撮影を開始した時点のものであり、撮影しながら移動しても位置情報は更新されず、点としての情報しか残らない。ユーザーが10秒ごとに録画/停止を繰り返すことで擬似的な軌跡表示は可能だが、自動車などにカメラを据え付けてドライバー目線の映像を撮影し、その軌跡を地図で確認するといった利用は想定されていない。

 GPS ON/OFFでの消費電力の差は「間欠動作をしているため、ONにしていても撮影可能時間などにほとんど差は無い」(ソニー)という。

 また、「Picture Motion Browser」では地図以外の機能も強化され、後日公開される無償のアドオンソフトをインストールすることで、撮影した動画をBD-R/REメディアに書き出せるようになった。さらに、フレームやBGM、文字、効果などを加えてネットワークサービス「eDeco」に手軽にアップロードできるという。ほかにも、Windwos VistaのHD再生支援に対応したグラフィックカードと組み合わせることで、HD動画再生時のCPU負荷率を低減している。

 別売りアクセサリーとして、Bluetoothに対応したワイヤレスマイク「ECM-HW2(21,000円)」や、ワイドコンバージョンレンズ「VCL-HGE07A(12,600円)」、スポーツパック「SPK-HCE(24,990円)」などが2月20日より順次発売される。

□ソニーのホームページ
http://www.sony.co.jp/
□ニュースリリース
http://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/200901/09-0115/
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http://av.watch.impress.co.jp/docs/20090108/zooma390.htm

(2009年1月15日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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