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パナソニック株式会社は、「VIERA」シリーズの液晶テレビ新モデルとして、「Wスピード」「WコントラストAI」機能を向上し、新IPSα液晶パネルを搭載した2シリーズ4製品を3月1日より順次発売する。
ラインナップは「Vシリーズ」と「Gシリーズ」で、ともに37型と32型の2サイズを用意。主な違いは、Vシリーズに本体の薄さを約2インチ(51~67mm)の省スペース設計を採用したことと、インターネット接続による「You Tube」閲覧機能を備えたこと、サウンドシステムに新開発の「バーチャル3Dサラウンドシステム」を搭載したこと。価格はいずれもオープンプライス。型番と発売日、店頭予想価格は下表の通り。
■ 新IPSαパネル採用。動画解像度も900本に向上
液晶にはIPSアルファテクノロジ製の新「IPSα液晶パネル」を採用。TH-L32G1を除いて、パネル解像度は1,920×1,080ドットのフルHD。L32G1は1,366×768ドット。視野角は上下/左右178度。 「色のつややかさ、黒の締まり感がさらに向上した映像が視聴できる」としている。 また「Wスピード」も搭載し、同社従来機のLZ85と比べ、動画解像度を向上。「Wスピード」は、120Hzの倍速駆動技術と、動き部分にフォーカスしたバックライト制御(黒挿入)を行なう「モーションフォーカス技術」の2つを指し、従来モデル「LZ85」の1.5倍である動画解像度900本の表示性能を実現。「縦/横/斜め全方向の動画のボヤケを低減し、速い動きも細部まで描写する」という。L32G1は動画解像度720本。
さらに「WコントラストAI」も搭載し、従来機と比べ2倍の20,000:1相当のコントラスト比を実現。1フィールドごとに1画素単位で映像情報をピックアップし、シーンの特徴に応じてガンマ制御などを行なう「ダイナミックコントラストエンハンサー」と、バックライト輝度をリアルタイムに制御する「インテリジェントバックライトコントローラー」により、立体感やコントラスト感を向上。 より鮮明でクリアなHD映像を実現する画質向上ユニット「HDオプティマイザー」も搭載。デジタル放送受信時のMPEGノイズを効果的に低減するという。また、外部入力系にノイズリダクション回路も備える。 低消費電力化も実現。バックライト光を効率よく利用する新構造や、回路の集積化、特殊光学シートを採用し、年間消費電力を従来と比べ低減した。L37V1で従来比約17%カットの136kWh/年、L32V1で約14%の121kWh/年、L37G1で約35%の106kWh/年、L32G1で約29%の100kWh/年。 チューナは、地上/BS/110度CSデジタルと地上アナログを各1系統装備。番組表は、最大7時間分の番組表が一覧できる新「インテリジェントテレビ番組ガイド」で、ジャンル別の検索も可能。スポーツ、ドラマ、映画、音楽、アニメの5つの番組ジャンルを色分けして表示する。表示表示チャンネル数は、3/5/7/9/11/15/19チャンネル(L32G1は3~9チャンネル)を切り替えられる。 また、1つの放送局の番組表を時間帯別に8日分表示できる「チャンネル別番組表示」機能も備えている。ユーザーの視聴履歴を元に、最大20番組をおすすめする「インテリジェント機能」を搭載する。GUIの表示パターンは、「スタンダード」、「リッチ」、「ポップ」、「スマートリッチ」の4種類が選択できる。 さらに「Gガイド」が1月末からサービス開始した“注目番組”機能に対応。Gガイドがお勧めする最大1カ月先までの注目番組が写真付きでチェックできる。“注目番組”ではテレビ紹介雑誌のように番組紹介記事が写真付きで表示されるほか、一覧からVIERA Link接続されたDIGAへ録画予約も可能となっている。
ともにHDMI入力を3系統備えており、1080/24pの入力に対応。24pで撮影/収録された映像を2-3プルダウン処理せずに表示できる。また、HDMIリンク機能「VIERA Link」に対応し、HDMI接続したDIGAやシアターシステムとの連携が可能。
さらに、VIERAの「らくらくアイコン」から、「ディーガ録画一覧」を選ぶだけで、接続されたDIGAの電源オンやVIERA入力切り換えを自動で行なうほか、DIGAのHDDに録画されている番組一覧をVIERAの画面で確認できる。対応DIGAはDMR-BW950/BW850/BW750/BR550/XP25V/XP15。VIERAの画面上からDIGAやハイビジョンムービーなど対応機器の操作が可能な「画面 de リモコン」も備えている。
リンク機能を進化させた自動節電機能を搭載。「こまめにオフ」機能は、VIERAの視聴状態に応じて、使用していないDIGAなどの接続機器の電源を自動でオフにするもの。例えばVIERAに接続したDIGAやAVアンプの電源を、DIGA内の映像を見終わりテレビ放送に切り替えた時、使用が終わったDIGA/アンプの電源を自動でオフにする。また、「ECOスタンバイ」機能は、VIERAを視聴していない時に、使用していない接続DIGAの待機電力モードを自動で最小に切り換えて節電する。
■ VシリーズはYouTubeに対応。省スペース設計も
Vシリーズは本体の薄さが約2インチ(51~67mm)と省スペース設計を採用。別売のスタンド「TY-WS3L1」(4月発売/45,150円)を使用することで、壁寄せなどの設置が可能になる。 ネットワーク機能はアクトビラ ビデオ・フルに対応。またV1シリーズのみ、インターネット接続を利用した動画共有サイト「YouTube」の閲覧ができる機能を備えている。
SDカードスロットも装備。SDカードに記録したAVCHDビデオカメラ映像やLUMIX TZ7/FT1で記録した720pの「AVCHD Lite」映像も再生できる。デジタルカメラで撮影し、SDメモリーカードに保存した写真の再生やスライドショーも可能。
サウンドシステムに、ともに5.1chサラウンドを2chで再現するバーチャルサラウンド技術を搭載。Vシリーズは新開発の「バーチャル3Dサラウンドシステム」を採用。従来と比べ、より広範囲で広がりのあるバーチャルサラウンドを実現するという。Gシリーズは従来の「アドバンスドサラウンドシステム」を採用する。サウンドモードはともに、コンテンツに合わせ「スタンダード」、「スタジアム」、「ミュージック」、「シネマ」、「ニュース」の5個から選択可能。
ほかにも、「どこでもドアホン」と接続して屋外などの監視が可能。テレビを見ながら来客の確認もできる。リモコンは、色弱者からみても区別ができるという4色アイコンを採用し、CUDマークを取得している。
□パナソニックのホームページ ( 2009年2月3日 ) [AV Watch編集部/ohrui@impress.co.jp]
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