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ディスプレイサーチ、'08年第4四半期の液晶/PDP出荷実績
-1080pのPDPではパナソニックがシェア47%


2月6日発表


 ディスプレイサーチは6日、2008年度第4四半期における、全世界での液晶パネルとプラズマパネルの出荷実績を発表した。

 10型以上の液晶パネル全体の出荷枚数は、前年同期比17%マイナスの9,350万枚。液晶テレビ向けは同12%マイナスの2,480万枚となった。通期での総出荷枚数は2007年から11%の成長となる4億3,920万枚を達成。液晶テレビ向けは20%プラスの1億340万枚となった。他の分野ではノートパソコン向けが22%のプラス成長となっている。

 通期の売上高は前年比1%減の720億ドル。液晶パネルメーカー19社の内、3社を除いた16社が減少しており、売り上げを伸ばしたのはCMO(10%)、サムスン電子(9%)、シャープ(17%)の3社。LG Displayは2%、AUOは12%の低下となっている。

 液晶パネル全体の通期出荷額でシェア1位となったのはサムスン電子。185億ドルで25.7%。2位はLG Displayで146億ドル/20.3%。3位はAUOで123億ドル/17%のシェア。液晶テレビ用の順位はサムスン電子、LG Display、CMOの順になっている。なお、メーカーの地域的には、台湾メーカーのシェアが従来と同様トップだが、前年の47.2%から44.1%までシェアが低下。代わりに韓国メーカーのシェアが40.3%から43.5%まで成長している。

 ディスプレイサーチでは2009年第1四半期に、工場稼働率が60%以下に低下すると予測。テレビ向けの出荷台数が前期比で10%減少すると見ている。

 プラズマパネル全体の出荷枚数は前年比12%マイナスの380万枚。前年実績を割り込むのは2007年第2四半期以来。前年同期比で出荷台数を増やしたのはパナソニックのみだが、成長率は1%にとどまっている。出荷枚数シェアはパナソニックが47%、サムスンSDIが26%、LG電子は20%と続いている。

 全体の出荷枚数は落ち込んでいるが、1080pパネルのパネル全体に占める割合は25%に拡大。出荷枚数も96万枚を記録した。1080pパネル内でのシェアでは、パナソニックが78%を占めており、2位、サムスンSDIの12%と差が開いている。

 サイズ別のシェアでは、50型が前年同期比29%から27%に減少。42型は同49%から53%へと増加。一方、単価の下落が影響し、32型はピークの第1四半期に53万8,000枚の出荷があったが、第4四半期では26万枚にとどまっている。

 パネル全体における、2008年通期の出荷枚数は前年比26%増の1,510万枚。出荷枚数シェアはパナソニックが36%、サムスンSDIが29%,LG電子が27%。ディスプレイサーチは「2009年上期にパイオニアと日立が撤退すれば、プラズマパネル市場のメジャーメーカーはこの3社に絞られる」とした上で、「液晶パネルの価格下落や、50型以上への進出、メーカーの生産調整などがあり、楽観的な予測はできない」と分析。2009年のパネルのトレンドとしては、「輝度改善や省電力化」を挙げている。

□ディスプレイサーチのホームページ
http://www.displaysearch-japan.com/
□ニュースリリース(液晶パネル)
http://www.displaysearch-japan.com/release/2009/02/r06.html
□ニュースリリース(プラズマパネル)
http://www.displaysearch-japan.com/release/2009/02/r06_2.html

(2009年2月6日)

[AV Watch編集部/yamaza-k@impress.co.jp]


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