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三菱電機株式会社は、高速走行中に地上デジタル放送やBlu-ray Discを安定して楽しめる車載用ハイビジョンAVシステム技術を開発した。 新技術は主に2つの要素から構成されており、高速走行中の地上デジタル放送受信性能向上技術と、世界初という1DINサイズの車載用BDプレーヤープロトタイプを開発。車載用のハイビジョンAVシステムとして、2009年度内の製品化を目指す。
高速走行中の地上デジタル放送受信性能向上については、独自の適応型歪補正技術とにより、安定して受信できる限界車速を従来比で1.3~1.5倍まで向上。高速道路でも画像が乱れにくくなったという。さらに、山岳や構造物などからの反射により生じる、地上デジタル放送の電波の電波障害が発生しやすい地域での安定受信を可能にする電波干渉抑圧技術も開発した。 加えて、車載用Blu-ray Discプレーヤーとして業界で初という1DINサイズのプロトタイプを開発。映像信号処理基板の実装面積を1.5倍にするとともに、新開発の小型ディスクローディング機構により、デッキ部分の容積を従来の1/3に小型化。178×50mm(横×縦)の1DINサイズを実現したという。また、新開発の制振機構も開発。機構系と制御系を統合して高精度に解析する技術により、走行中に振動を受けてもBDを安定して再生できるという。 さらに、小型化可能な地上デジタルチューナ用LSIを開発。前世代製品で必要だった外付けメモリを1チップ化することで、チップサイズを小型化したほか、復調部の基板専有面積も従来比で1/3まで縮小した。また、ソフトウェアについても、BDアプリケーションプラットフォームも新開発し、GUIを含めたソフトウェア開発を効率的に行なえるという。 □三菱電機のホームページ ( 2009年2月12日 ) [AV Watch編集部/usuda@impress.co.jp]
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