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三洋電機株式会社は、ボイスレコーダ「DIPLY(ディプリ)」の新製品として、リニアPCM(WAV)録音対応モデル2製品と、低価格なMP3録音対応モデル1製品を2月20日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は下表の通り。
■ ICR-PS503RM/501RM
同社のPCM録音対応モデルのうち、普及モデルに位置付けられている製品。既発売の上位モデル「ICR-PS603M」は4つのマイクを内蔵するが、503/501RMは中央のズームマイクと左右両端のステレオマイクの3マイク構成となっている。 503RMと501RMの主な違いは内蔵メモリの容量と本体カラー。503RMが4GBでシルバー、501RMが2GB/ホワイト。それ以外はほぼ共通。両モデルともmicroSDカードスロットを備え、別売のmicroSD/SDHCカードに記録することも可能。 中央には前方の集音に優れた大口径ズームモノラルマイクを、左右には無指向性のステレオマイクを内蔵。ズームマイクはステレオマイクに比べ感度を約3倍としており、ステレオマイクは従来モデル(ICR-S280RM)に比べノイズレベルを約1/3に低減。用途に合わせてズーム/ステレオを切り替えて使用する。
録音フォーマットは16bit/44.1kHzのリニアPCMまたは、最高320kbpsのMP3に対応。Wolfson製のステレオコーデックを内蔵し、録音レベルメーターとピークランプを使って60段階の感度調整が可能。録音レベルを周波数帯域ごとに調整可能な5バンドイコライザも搭載。さらに、本体にシーンセレクトボタンを備え、「音楽」、「会議」、「講義」など用途に応じた設定に切り替えられる。マニュアルでの設定も可能。 ノイズ低減機能として、録音時に空調などをカットするローカットフィルタや、再生時に高/低域をカットして人の声を聞き取りやすくする「クリアボイス」などを搭載する。再生スピードは、側面のボタンを利用して21段階(50%~200%)で調整できる。 ライン入力での録音も可能で、ライン/マイク入力をスイッチで切り替え可能。MD/CDプレーヤーなどからのダイレクト録音が可能で、MP3録音時に2秒間の無音部分を検知して自動で分割する機能も備える。 本体に収納式のUSB 2.0コネクタを内蔵。USBマスストレージクラスに対応し、背面のスライドスイッチで端子を露出させ、パソコンに接続してデータ転送が行なえる。対応OSはWindows 2000/XP/Vista。液晶ディスプレイは従来モデルICR-S280RMに比べ約1.5倍まで大型化。フォルダをツリー型のリストで表示し、データの検索性を高めている。
再生可能なファイルはリニアPCMやMP3(16~320kbps)のほかWMA(32~192kbps)もサポート。WM DRMにも対応する。ヘッドフォン出力は10mW×2ch、内蔵モノラルスピーカーの出力は80mW。 電源は単4電池1本。省電力LSI「DIPLYエンジンII」により長時間駆動と本体の薄型化を実現しており、アルカリ電池使用時の連続録音時間はリニアPCMで約10時間、MP3で約26時間。イヤフォン利用時の連続再生時間(アルカリ電池)はリニアPCMが約11時間、MP3が約23時間。外形寸法は103×35.4×13.9mm(縦×横×厚さ)、電池を含む重量は約53g。
■ ICR-B001M
MP3録音対応モデルで、記録メディアはSD/SDHCカード。メモリを内蔵せず、カードも別売としたことで低価格化している。内蔵マイクはモノラル。なお、USB端子は搭載しない。 MP3の録音ビットレートは最高192kbps。ステレオでのライン録音も可能で、無音部の自動分割機能も搭載する。再生フォーマットもMP3のみで、ビットレートは32~192kbpsに対応。75/100/150%の再生速度調整が可能で、本体の専用ボタンで切り替えられる。 ディスプレイは従来モデルICR-B68に比べ約1.4倍に大型化。録音レベルメータや録音残量、再生時のタイムバー表示などが可能。 電源は単4電池1本。アルカリ電池使用時の連続録音時間は約33時間(モノラル時)。イヤフォンでの連続再生時間は約29時間。外形寸法は約96×36.6×13.3mm(縦×横×厚さ)、電池を含む重量は約51g。
□三洋電機のホームページ ( 2009年2月12日 ) [AV Watch編集部/nakaba-a@impress.co.jp]
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