編集後記

2015年5月29日

臼田勤哉

 定額制の音楽配信サービス「AWA」ですが、かなり良く出来ていて気に入りました。プレイリスト型というのはdTVのレコメンド重視と同様に「何を聞いていいのか自分でもわからない」という人にとって、いい仕組みだな、と思います。ただし、ちょっと使っていくうちに飽きてくるのも事実。いざ検索しようとしても、どの曲がどれくらいあるのかわからないので、その辺りは課題かな、とは思います。

 しかし、UIの洗練やユーザーへの間口の広さは感心させれますし、スマホ上でのサービス開発に長けたサイバーエージェントの強みをおおいに感じます。エイベックスがCAやLINEと組んだ意味も納得です。機能をうまく絞ってわかりやすいUIをスタート時点で出してくるというのは、「これまでの音楽配信サービス」と競争軸が変わっているのを実感しました。

 もっとも、かつてのMusic Unlimitedが力を入れ、そして今Spotifyや(Googleの)Castが強化しているBluetoothスピーカーやPCなどの周辺機器連携やマルチデバイス化はまだまだ。どこまで力を入れるかも未知数です。既存サービスは、スマホファーストなサービスと違った提案がどこまでできるのか? まだまだ動きは大きくなりそうです。個人的には「定額制サービスで視聴して、気に入ったらハイレゾ買う」、そんな流れができて欲しいと思っていますが。

山崎健太郎

 サービスがスタートした「AWA」や、近日中のスタートが予告されている「LINE MUSIC」など、定額制音楽配信が盛り上がってきました。ハイレゾ楽曲もよく聴きますが、もともとラジオ野郎なのでradikoやポッドキャストなども並行して活用。自分の知らない音楽がどんどん流れてくるサービス自体は大好物なので、今後の展開に期待しています。

 レコメンド機能が1つの鍵になると思いますが、尖ったというか、個性的なレコメンド機能が欲しいところ。ラジオでは、あまり音楽に詳しくないリスナーに、音楽マニアなアーティストやパーソナリティが歴史や聴きどころを紹介しながら音楽を流してくれ、「ふむふむ」と勉強になる番組も多いので、そんな感じの楽しみ方もできる音楽配信サービスになって欲しいです。

中林暁

 アーティストのCD発売やライブなどの情報をGoogleカレンダーで公開し、ファンなどが自分のGoogleアカウントにインポートできるようにしている公式サイトは便利なので、もっと多くのアーティストに採用してほしいです。大ファンは頻繁に公式サイトへ行くかもしれませんが、そこまででもない微妙なファンもしっかり取りこぼさないとか、小規模なイベントにも集客するなどの場合、ページを頻繁に更新するよりムダの無いやり方ではないかと。

庄司亮一

 このところ、箱根・大涌谷周辺で火山性の地震が相次いでいるとの報道が流れるたび、(聖地巡礼したいエヴァオタ的な意味でも)気を揉んでいましたが、鹿児島・口永良部島や桜島、さらには遠く離れたガラパゴス諸島でも火山噴火が起きているということで、なんだか環太平洋造山帯がギシギシ蠢いている感じがしてなりません。

 こういった災害地域で自治体などの各機関によってしっかり運用されることも願いつつ、本日、ドローン/マルチコプターに関する読者アンケートを公開しました。すでに個人所有している方も、今はまだ持っていないけれど興味はあるという方も、ぜひ回答にご協力いただければと思います。どうぞよろしくお願いします。