読者アンケート結果発表

映画館の利用状況の集計結果(2015年11月)

年1～3回利用が最多。スクリーンサイズや座席、IMAX重視

（2015/11/27 13:58）

今回は434人の方から投票を頂きました。ご協力ありがとうございました。

アンケート実施期間：2015年11月20日～11月26日

※複数回答の設問があるため、回答結果を合わせると100%・総投票人数を超える場合があります

年間利用は「1～3回」が最多。新作チェックは映画情報サイトやテレビなどで

　映画館の年間利用回数を尋ねたところ、「1～3回」が24%(104票)で最多。次いで「4～6回」が18%(78回)、「7～10回」が15.2%(66回)と続き、年10回以下が半数を超えた。また、31回以上(それ以上)と答えた人は14.7%(64票)に上った。映画館に行かない(0回)と回答した人は3.9%(17票)だった。

映画館の年間利用回数
項目	得票率	得票数
0回	3.9%	17
1～3回	24%	104
4～6回	18%	78
7～10回	15.2%	66
11～15回	11.3%	49
16～20回	6.7%	29
21～30回	6.2%	27
それ以上	14.7%	64

　映画館で見る作品情報の入手先を尋ねると、「映画情報サイト」が56%(243票)でトップ。次いで「テレビ」が33.9%(147票)、「映画の公式サイト」32.5%(141票)、「エンタメ情報サイト」30.6%(133票)と並んだ。自由回答では「(映画本編)上映前の予告編」という回答が多く寄せられた。

映画館で見る作品情報の入手先(複数回答)
順位	項目	得票率	得票数
1	映画情報サイト	56%	243
2	テレビ	33.9%	147
3	映画の公式サイト	32.5%	141
4	エンタメ情報サイト	30.6%	133
5	ニュースサイト	25.3%	110
6	SNS	16.6%	72
7	雑誌	12.7%	55
8	映画館で考える	10.4%	45
9	口コミ(家族や友人など)	8.3%	36
10	新聞	5.3%	23
11	ラジオ	3.2%	14
-	その他(自由回答)	11.3%	49

重視するのはスクリーンサイズや座席の広さ。IMAXは4割、Atmosは3割

　映画館の設備で重視する点を尋ねたところ、得票率が高かったのは「スクリーンサイズ」で55.8%(242票)。「座席の広さ」も53.9%(234票)と高く、自由回答では座席の座り心地や、前席の人の頭でスクリーンが見えにくくならないことを重視しているといった回答が複数寄せられた。映写・音響システムに関する項目を見ると、IMAXは40.6%(176票)、Dolby Atmosが33.4%(145票)、3Dが11.3%(49票)。4DX/MX4Dは8.8%(38票)、4Kは7.6%(33票)だった。

映画館の設備で重視する点(複数回答)
順位	項目	得票率	得票数
1	スクリーンサイズ	55.8%	242
2	座席の広さ	53.9%	234
3	IMAX	40.6%	176
4	Dolby Atmos	33.4%	145
5	3D	11.3%	49
6	4DX/MX4D	8.8%	38
7	4K	7.6%	33
8	フードサービスの充実	4.8%	21
9	バリアフリー対応	1.4%	6
-	その他(自由回答)	15.9%	69

　映画館を選ぶ際に重視する点を尋ねると、「家からの近さ」が最多で67.1%(291票)。「ネットでの座席予約」が50.9%(221票)、「空席状況」が41.2%(179票)と続いた。自由回答では「上映スケジュール」や「レイトショーの有無」のほか、割引サービスなど料金に関する回答が複数寄せられた。

映画館を選ぶ際に重視する点(複数回答)
順位	項目	得票率	得票数
1	家からの近さ	67.1%	291
2	ネットでの座席予約	50.9%	221
3	空席状況	41.2%	179
4	会員サービス	31.8%	138
5	駐車場の広さ	15.7%	68
6	ショッピングセンターなど周辺施設の充実	11.3%	49
7	作品関連イベントの有無	4.1%	18
8	託児施設の有無	0.2%	1
-	その他(自由回答)	18.7%	81

　映画館でよく見る作品ジャンルについては、洋画が85.5%(371票)で、アニメ37.6%(163票)、邦画37.1%(161票)の順で並んだ。

映画館でよく見る作品ジャンル(複数回答)
順位	項目	得票率	得票数
1	洋画	85.5%	371
2	アニメ	37.6%	163
3	邦画	37.1%	161
4	音楽	0.9%	4
-	スポーツ	0%	0
-	その他(自由回答)	2.3%	10

　自由回答で寄せられたコメントでは、次世代型(4K対応)を含むIMAXや、Dolby Atmos、4DX/MX4Dの普及に期待するコメントが多く寄せられたほか、劇場のスクリーンや画質・音質に関する意見、通常の鑑賞料金の高さを指摘するコメントが複数寄せられた。

コメントの紹介

　お寄せ頂いたコメントの一部を紹介します。

・劇場は4K上映の情報を積極的に公開してほしい。 Dolby Atmosでの上映はもうちょっと盛り上がってほしい

・4DX/MX4Dのあるシネコンがもっと増えてほしい

・IMAXや立川シネマシティの極上爆音上映、TOHOシネマズのプレミアムボックスシートなど、自宅では体験出来ないものには付加価値として今後もお金を使っていきたい

・IMAX/IMAX 3D以外の通常館上映を見に行く気がなくなった。1年もすればレンタルできるからそれでいいと思ってしまう

・次世代IMAX(4Kツインレーザー映写システム)の普及。スターウォーズ新作のためだけに109シネマズ大阪エキスポシティへ遠征する予定。次世代型はもちろんのこと、もっとIMAX劇場が増えていいのでは。先日とある試写会で最前列に座ったがかなり観づらく、前列ならそのぶん座席に傾斜を持たせるなど、画面全体が見えるようにもう少し配慮されないだろうかと思った

・前の座席の人の頭でスクリーンが見えないことがないよう、できるだけ空いているときに行っている。それでも自分の前の座席に人が入ることも。映画館の座席配置の設計はどうなっているのだろうか?

・座席の間隔にゆとりがほしい。プラス100円でもいいので

・多くの映画館で座席のひじ掛けが、隣と共用になっているのはなんとかしてほしい

・ポップコーンを売店で売るのを止めてほしい。自分の席の周囲でポップコーンを食べている人がいると、甘ったるい匂いと食べる音で雰囲気がぶち壊し

・スクリーンのコントラストが低く、暗いシーンが観づらいと感じることがある。Dolby Visionが採用されれば、より映画を楽しめると思う

・シネコンでも館によって最大画面がビスタだったりシネスコだったりとまちまちだが、どうせならスクリーンサイズに合った作品を上映してほしい。ビスタにシネスコをかけるなら、スクリーンマスクをきちっと動かしてほしい

・同じ映画を観に、各地の映画館ハシゴするとサラウンド音響設定の違いを感じることが結構増えてきた。センターが強すぎて台詞ばかり聞こえたり、SEが強すぎてBGMが聞こえにくかったり……

・画質の良い映画館と良くない映画館が同じ鑑賞料金なのはおかしい。画面サイズや映写機のスペックが分かるように劇場の入口などに情報公開してほしい

・開始前のCMが長すぎる

・料金が高い。huluなど利用料が安いネットでの視聴が増えており、今後も映画館のほうが高い状態が続くようなら大作のみの視聴になりそう。高齢者夫婦割はあるが子育て世代の割引を作ってほしい

・料金1,800円は高すぎる。海外と比較しても高すぎ。それが日本の映画離れに大きく影響していると思う。毎月1日や各映画館のサービスデイ、レイトショーなど、なるべく安い日や時間を選んで見に行くようにしている。公開から数週間経ったら安くする、邦画と洋画で料金を変えるなど、安く観られる機会を増やしてほしい

・ネット予約できる期間が長くても1週間なので、もっと長くなることに期待する

・上映が終了する日を告知してほしい

・最近はIMAXや4DXを見ることが多いが、これらのサービスにムビチケが適用外のことが多く、前売り券の今後が気になる

・映画を観に行くとパンフレットを必ず買う。だいぶ前からだがサイズ、形があまりにバラバラで保管に苦労している。A4とB5の2種類くらいにしぼってもらいたい

・シネコンの名画上映企画はぜひ継続してほしい

・シネコンは同じ映画ばかりで、どの映画館で見たか分からなくなるほど個性がないように感じられる。ミニシアターや名画座がどんどん無くなっていく状況は非常に嘆かわしい。個性のある映画館の復活を願う

・名画座やミニシアターなどは東京でも少なくなったが、埼玉の深谷シネマや柏のキネマ旬報シネマなど、小さいながら地域のものを生かした施設をメディアが取り上げてくれたらと思う

・大きなテレビを買ってから映画に行く回数が減った。家で観る方が気軽で、映画館に行くハードルが上がっている。にも関わらず映画館のほうはハードルを下げる努力をしていないように感じる

（AV Watch編集部）