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5ドライバ内蔵、機能追加できるBluetoothスピーカー「iRoar」。ドッキングウーファも

 クリエイティブメディアは、5ドライバを内蔵したポータブルBluetoothスピーカー、Roarシリーズの最上位モデル「iRoar」(SB-IROAR)を6月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、直販価格は46,800円。オプションで低音再生を強化し、iRoarの内蔵バッテリの充電もできるドッキング型サブウーファ「iRoar Rock」(SP-IRORC)も用意され、6月中旬発売予定。価格はオープンプライスで、直販価格は17,800円。

Creative iRoar

 iRoarは、ブックレットサイズのポータブルBluetoothスピーカー「Roar」シリーズの最上位モデルとして、デザインや設計思想を継承しつつ、独自のマルチコアオーディオプロセッサ「SB-Axx1」を搭載。圧縮音源のダイナミックレンジや、音量レベルの変化を自動で最適化する機能を備える。本体マイクなどで集音した人の声をリアルタイムにボイスチェンジできる。

 パソコンやスマートフォンアプリの専用ソフト「iRoar Dashboard」と本体を連携可能。音楽や映画、ゲームなどにそれぞれ最適化したオーディオプリセットを選んだりカスタマイズできる。また、スピーカー本体上で、microSDカードに入れたアドオンアプリを実行して、タイマー機能など本体にない機能を追加することも可能。iRoar Dashboardは、Windows/Mac用と、iOS 7.0以上またはAndroid 4.0以上のスマホ用を用意する。

スマホ用「iRoar Dashboard」の画面
パソコン用「iRoar Dashboard」の画面

 BluetoothはVer.3.0に準拠し、プロファイルはA2DP、HFP、HSPに対応。コーデックはaptXとaptX Low Latency、AACをサポートする。著作権保護技術のSCMS-Tにも対応。NFCを内蔵し、対応スマートフォンとのワンタッチペアリングに対応する。

光デジタル入力やUSB端子、microSDカードスロットを装備

 本体に光デジタル入力(角型)を備え、96kHz/24bitのPCM音源に対応。なお、ドルビーデジタルやDTS、AACには非対応。ステレオミニのアナログ音声入力も備える。また、3.5mm 4極ミニの「MegaStereo端子」を備え、別売の「MegaStereoケーブル」で2台のRoar Proをつなぎ、左チャンネルと右チャンネルに振り分けて音のワイド感や迫力を向上させることもできる。

 USB端子を備え、パソコンと接続してUSBスピーカーとしても利用可能。SB-Axx1とBlasterX Acoustic Engineによるさまざまなオーディオ機能でPCオーディオやゲームを楽しめるとする。

iRoar Remote Assistantで再生コントロールできる

 microSDカードスロットも装備し、microSD内のMP3やAAC、WAVファイルの再生に対応。Bluetoothを使わずに単体のプレーヤーとして利用でき、マイク入力やライン入力の音声を録音できる。更に、iOS/Androidアプリ「iRoar Remote Assistant」でスマホから再生コントロールが行なえ、スマホ側で曲名などを表示させることもできる。

 内蔵バッテリの容量は従来モデルよりも大容量の9,000mAhで、約20時間の駆動が可能。ACアダプタやUSB機器経由の充電に対応する。モバイルバッテリとしてスマートフォンなどの充電ができる、外部機器用の充電用USB端子も備える。外形寸法は225×120×57mm(幅×奥行き×高さ)、重量は1.1kg。

大型化したドライバ搭載。オプションのドッキングウーファも

 初代「Sound Blaster Roar」と同様のスピーカーアーキテクチャを採用しつつ、ドライバを大型化。ボディ前面に2インチの高域用ドライバを2基、上面にトップファイアリング方式の2.75インチサブウーファ1基を搭載し、左右に低域用パッシブラジエータを配置。中低音域と高音域を個別のアンプでドライブするバイアンプ設計を採用している。従来モデルの特徴である、音量をより大きくできる「ROAR」機能も備える。

高域用ドライバ2基とサブウーファ1基、パッシブラジエータ2基を搭載

 別売オプションの、iRoar専用ドッキング型サブウーファ「iRoar Rock」は3.75インチの大型ドライバとバスポートを搭載。iRoar下面に備えたドッキング拡張ポートをiRoar Rockの上面コネクタに載せることで連携し、パワフルな低音に加えて、iRoarのBlasterX Immersionによるバーチャルサラウンド効果による広がりのあるサウンドを再生できるとする。

iRoar Rock

 FastCharge機能を備え、iRoar本体の内蔵バッテリを充電することもできる。外形寸法は245×150×160mm(幅×奥行き×高さ)、重量は2.4kg。

iRoarをiRoar Rockに載せたところ
iRoarとiRoar Rockを連携させて音楽再生できる

デュアルアレイマイク内蔵。パーソナルPAにも

 iRoarでは新たにデュアルアレイマイクを搭載し、SB-Axx1と合わせて音声通話関連の機能を強化。従来のハンズフリーのスピーカーフォンとして使えるほか、パソコンとUSB接続時にも通話マイクとして利用可能になった。

 ノイズリダクション機能やアコースティックエコーキャンセル機能によるクリアな通話が行なえるという。Mic Beam技術により、複数人で行なう電話会議などに使える全方位集音モードと、スピーカー前方の30度に限定して集音するプライベートモードの切り替えも可能。

 新たにボイスチェンジャー機能に対応。SB-Axx1によって、声を「エイリアン」や「女声」などにリアルタイムに変換できるVoice Morphを備える。この機能はパソコンとUSB接続して、ビデオチャットで通話マイクとして使う時にも使用可能。

Mic Beamのアプリ画面
Voice Morphのアプリ画面

 別売オプションのワイヤレスマイク「Creative iRoar Mic」(直販9,800円)と組み合わせ、iRoarを拡声器や、プレゼン・アナウンス時のパーソナルPAとして利用することもできる。マイクはライター大サイズで重量は約30g。iRoarのVoice Morphを使ったボイスチェンジも利用でき、iRoar Micボタンまたはスマホ用アプリ「iRoar Megaphone」から操作できる。

Creative iRoar Mic
iRoarとiRoar Micを並べたところ