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三菱、HDR対応の4Kレーザーバックライトテレビ「REAL LS3」

 三菱電機は、赤色レーザー光源やシアン色のLEDを採用した「レーザーバックライト」による4K液晶テレビ「REAL LS3シリーズ」を6月下旬より発売する。65型の「LCD-65LS3」の1モデル展開で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は60万円前後。

REAL LS3シリーズ「LCD-65LS3」

 レーザーバックライトとDIATONEスピーカーによる高音質、2TB HDDレコーダ内蔵などを特徴とした'14年発売のREAL最上位「LS1シリーズ」の後継機。新たにHDR対応や広色域化が図られ、Ultra HD Blu-rayのHDR映像入力にも対応する。

 4K/3.840×2,160ドットの4K液晶パネルを搭載。色純度の高い赤色レーザーと、シアンLEDの組み合わせた「レーザーバックライト」により、広色域化を実現。BT.2020色域カバー率は約85%。パネルの表面処理に光沢コートを施した「Brilliant Dia Panel」を採用する。

 LEDバックライトは直下型で、ブロックごとに輝度を制御するローカルディミングを搭載。映像の輝度ピークを高める「輝きダイナミックレンジ」と組み合わせて、明るくメリハリある映像表示を可能とした。

 映像エンジンは「DIAMOND ENGINE 4K」。映像のぼやけ成分を解析・補正し、解像度の高い映像を作り出し、フルHD映像の高精細な4K化などを行なう「DIAMOND HD」や、12色を独立コントロールする「LASER COLOR CONTROL 12」、なめらかな動画再生を行ない240Hz(4倍速)相当に動画応答性を向上する「DIAMOND Scan 240」などにより高画質化を図る。

 音へのこだわりも特徴で、左右独立の大型サイドスピーカー「DIATONE サウンドシステム」を搭載する。左右に円筒形のシリンダー型スピーカーを備え、それぞれウーファ×1、ツィータ×2、パッシブラジエータ×2の合計10スピーカー構成。最大出力は総合58W。

 ツィータとウーファは、チタン並みの伝搬速度と紙製振動板と同等の内部損失を持つという振動板「DIATONE NCV」を採用。ツィータは、左右に2個づつ(合計4個)搭載し、1個を上部に向けることで、立体的な広がりを出している。ウーファは1万ガウスの磁束密度を持ち、低音再生力を高めている。

 CMなどの急峻な音量変化を抑える自動音量調整技術「DIATONE Volume」や、サラウンド機能「DIATONE サラウンド 5.1/2.0」、「DIATONE サラウンド HEADPHONE」も搭載する。Bluetoothにも対応している。

 チューナは地上/BS/110度CSデジタル×3で、2TBのHDDを内蔵。デジタル放送録画に対応する。最長12倍の長時間録画に対応し、2番組の同時録画も可能。「おすすめ自動録画」機能も備えている。別売のUSB HDDを接続できるが、USB HDDへの直接録画は不可で、内蔵HDDからダビングする。DLNAサーバー機能を搭載し、家庭内の対応機器への録画番組配信が可能。DTCP-IPムーブにも対応し、内蔵HDDの番組を、ネットワークダビング対応レコーダにダビング可能。LAN経由でのCATV録画にも対応する。

 入力端子はHDMI×4で、うちHDMI 3、4の2系統が4K信号とHDR信号の入力に対応。ビデオ入力×2、音声出力×2、光デジタル音声出力×1、ヘッドフォン×1、SDカードスロット、USB×1、Ethernet×2などを装備する。「アクトビラ」や「TSUTAYA TV」などのビデオ配信サービスにも対応する。

 消費電力は364W、年間消費電力量は342kWh/年。外形寸法/重量は169.7×40.2×93cm(幅×奥行き×高さ/スタンド含む)、重量は49.9kg。