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中国のカスタムIEM大手のqdcが日本上陸。BA×8基で約20万円

 ミックスウェーブは、中国の深センに本拠を置くカスタムイヤフォンメーカー・Shenzhen Qili Audio Application(qdc)の国内正規総輸入代理店として、日本国内製品取扱を開始する。第1弾は「8CS」、「8CH」、「8CL」の3モデルで、6月17日発売。いずれも8基のバランスドアーマチュアユニットを搭載。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は各196,760円前後。販売代理店はフジヤエービックと☆イヤホン。

レコーディングエンジニアやプロデューサー向けの「8CS」

 qdcは深センにて、10年以上、軍や警察向けにアプリケーションやオーディオデバイスを研究してきたメーカー。代表のZengfeng Li氏は、香港城市大学を修士課程修了後、 無線周波数の設計やオーディオアプリケーション技術のエキスパートとして20年以上、 製品の研究開発・企業マネジメントを行なってきた。

 現在は音楽業界からの支援を受け、 BAユニットを使ったカスタムイヤフォンを手がけており、中国のプロフェッショナル・オーディオ市場では、ステージモニター用のカスタムイヤフォンとして70%のシェアを獲得している。

 無響室や振動計測用システムなど、開発用設備にも多額の投資を実施。著名なサウンドエンジニアのShaogang Jin氏、ミュージシャンのLuo Chen氏、Mengyang Lin氏なども音作りに参加しているという。

カスタムイヤフォンが作られている様子
計測システムなども導入、開発用設備も充実しているという

第1弾モデルはいずれも8基のBAを搭載

 第1弾の3機種「8CS」、「8CH」、「8CL」は、全て8基のBAユニットを搭載している。構成も、低域用×2、中域用×2、高域用×4で共通だが、用途に合わせてチューニングが異なっている。

 「8CS」は“Studio Series”として、 レコーディングエンジニアやプロデューサーなどプロフェッショナルの現場で使用されることを目的としており、Luo Chen氏がチューニングを実施した。

 「8CH」は“HiFi Series”として、コンシューマ向けにリスニング用途として開発。「音楽愛好家が楽しめるようなサウンドデザイン」になっているという。

コンシューマ向けにリスニング用途として開発された「8CS」

 「8CL」は“Live Series”として、ライブパフォーマンスやライブレコーディング/ミキシングなど、 プロフェッショナルの現場で使用する事を目的としたモデル。

ライブパフォーマンスやライブレコーディング/ミキシング向けの「8CL」

 スペックは全モデル共通。再生周波数帯域は20Hz~20kHz。入力感度は112dB @ 1mW、インピーダンスは22Ω。

 ケーブルは独自の2ピン端子で着脱が可能。長さは約122cm。入力端子はステレオミニ。