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アイ・オー、後から機能追加できる新型NAS「HDL-AA」
メディアサーバーやDTCP-IPも後から追加
2016年7月6日 11:00
アイ・オー・データ機器は、アドオンでDTCP-IPやウィルススキャンなどの機能を追加できる新NAS「HDL-AAシリーズ」を7月下旬より発売する。容量1TBの「HDL-AA1」、2TBの「HDL-AA2」、3TBの「HDL-AA3」の3モデル展開で、価格はオープンプライス。店頭予想価格は1TBが19,500円前後、2TBが23,000円前後、3TBが31,000円前後。
同社コンシューマ向けNASの新スタンダードモデル。転送速度最大116MB/Secを実現するなどハイパフォーマンス化を図ったほか、ソフトウェア基盤も法人向けのHDL-Hの資産を加え大幅に強化。必要な機能をアドオンで追加できる形式とした。
筐体は従来モデルのHDL-Aシリーズと共通だが、内部は一新。Mervellの最新CPU「Armada 3832 88F6821」(デュアルコア 1.3GHz)を搭載し、メモリも512MBに強化(従来は256MB)。また2ポートのUSBポートのうち1ポートがUSB 3.0化され、USB HDDの高速バックアップが可能になった。HDDはWD製の「WD Green」を内蔵する。
SMB 3.0プロトコルに対応し、Windows 8以降やMac OS X 10.10以降との通信で高速伝送を実現。また、出荷時には、共有フォルダ/ユーザー管理、データコピー、暗号化ボリューム、USB HDDミラーリング、バックアップなどの標準機能のみに限定し、後から必要な機能を追加する構成とすることで、不要なメモリーリソース消費を回避するという。
後から追加できるのは、音楽や映像共有のための「メディアサーバー」、「クラウドストレージ連携」、「レプリケーション」、「クローン」、「FTP」など。また、後日提供予定の機能は、著作権保護技術「DTCP-IP」、外出先からNASにアクセスする「Remote Link 3」、AppleのTime Machine対応「AppleShare」、セキュリティ機能の「Trend Micro NAS Security」など。なお、Trend MicroやDTCP-IP機能追加は有料となる見込み。価格は販売方式については後日発表予定。
Web設定画面もWindwos/Macのデスクトップに近いデザインとし、直感的に操作可能にしている。アプリケーションの追加も同画面から行える。
差分バックアップ機能も搭載。また、2台のHDL-AAシリーズに同じデータを複製する「クローン」機能などにも対応する。1000BASE-TのEthernetと、USB 3.0×1、USB 2.0×1を装備。消費電力は26W(最大)/9.6W(平均)。外形寸法は46×138×168mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.1kg。電源はACアダプタ。