ニュース

フォステクス、高剛性振動板を採用したウーファユニット。応答性や低域向上

 フォステクスカンパニーは、スピーカーユニットの新モデルとして、高剛性振動板を採用したウーファ3製品を9月末より発売する。ラインナップと価格は、ユニット径10cmの「FW108HS」が18,000円、16cm「FW168HS」が23,500円、20cm「FW208HS」が27,000円。

FW-HS シリーズ。左からFW108HS/168HS/208HS

 既存のFW-Nシリーズをベースに、低域再生能力の向上を図ったウーファユニット。振動板の素材として、2種類のパルプをベースに、超高弾性カーボンファイバーや、アラミド繊維の2倍の強度を持つスーパー繊維PBO、これらの結合力を高めるバイオセルロース、パールマイカ、伝播速度を落とさず内部損失を向上させるセルガイアファイバーなどを、最適な比率で配合。これを独自技術で適度な厚みを持たせて抄紙を行ない、軽量、高損失化とさらなる高剛性化を実現したという。

20cm径の「FW208HS」

 この振動板により、トランジェントに優れ、空間の響きや楽器の低域の音をリアルに再現。さらに、スムーズな周波数特性を持ち、ツィータとの組み合わせの幅を広げた。

 10cmモデルはショートボイスコイル、16cmと20cmのモデルは高耐入力ロングボイスコイルを搭載。エンクロージャ設計のしやすい音響パラメーターにしたという。いずれも大型フェライトマグネットを備え、16cm/20cmモデルは低電流歪み磁気回路も採用している。

10cm径「FW108HS」
16cm径「FW168HS」
型番FW108HSFW168HSFW208HS
インピーダンス
最低共振周波数65Hz42Hz32Hz
再生周波数帯域f0~15kHzf0~10kHzf0~7kHz
推奨クロスオーバー周波数4kHz以下2kHz以下2kHz以下
出力音圧レベル84.5dB/W86dB/W87dB/W
入力50W100W100W
実効振動半径4.0cm6.5cm8.1cm
重量1.7kg3.87kg4.62kg