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DJI、最大7倍ズームのドローン空撮用4Kカメラ「Zenmuse Z3」

 DJIは、ドローンに装着できる4K動画対応の空撮カメラとして、同社初のズーム機能搭載モデル「Zenmuse Z3」を近日販売する。レンズ一体型で、価格は98,900円。

Zenmuse Z3

 デジタルズーム(2倍)と光学ズーム(3.5倍)を併用して最大7倍ズームできるドローン用カメラ。動画の解像度は最高4,096×2,160ドット/24pまで対応。3,840×2,160ドット/30pや、1,920×1,080ドット/60pにも対応する。動画の形式はMP4/MOV。

 従来、空撮でズームインしたい場合は、ドローンを直接被写体に近づけて飛ばす必要があったが、ズーム機能で遠くの被写体をその場で引き寄せて撮れるようになる。主に点検や測量など産業用途の活用を想定している。搭載できるDJIドローンはInspire 1、Matrice 100、Matrice 600。

 光学ズームの焦点域は35mm判換算で22〜77mm相当。開放F値は広角端がF2.8、望遠端がF5.2。望遠側では、ズームするとブレ量が大きくなるが、新開発のリアクションホイールシステムを通常の振動制御システムと連携させることで、ズーム撮影時も安定して撮影できる性能を実現したという。

 センサーはソニー製の1/2.3型で、有効画素数は1,240万画素。ISO感度は100〜1600で、動画は最高ISO 3200まで使える。12メガピクセルの静止画撮影も可能。静止画データはAdobe DNG RAWをサポート。記録メディアはmicroSDカード。USB端子を備える。

横から見たところ
側面にmicroSDカードスロットを備える
ドローンに装着したところ

 DJI GOアプリと連携し、カメラからの映像をリアルタイムで確認したり、カメラ設定変更、スワイプ操作でズームイン/ズームアウトができる。リモコンによる撮影やズームも可能。動画撮影時は、最大3.5kmの長距離映像伝送ができる、HDビデオダウンリンク「Lightbridge」と「Lightbridge 2」を利用できる。

 Zenmuse Z3を Inspire 1で使用する場合、 最大飛行時間は19分間。デュアルバッテリー搭載のMatrice 100は30分間で、Matrice 600では、39分間飛行可能。カメラの外形寸法は105×115×85mm、重量は262g。