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エプソン、Bluetooth対応フルHDプロジェクタ「TW6700」

スクリーン・配線・設置工事から「ストレスフリー」

 エプソンは、ホームシアター向け液晶プロジェクタのフルHDモデル「EH-TW6700」とワイヤレスモデルの「EH-TW6700W」を9月より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はTW6700が199,980円前後、TW6700Wが229,980円前後。

EH-TW6700

 2014年発売のEH-TW6600/TW6600Wの後継機となるフルHD液晶プロジェクタ中核モデル。新モデルのTW6700/TW6700Wは、基本設計を継承しながら、Bluetoothオーディオ対応や基本画質の向上、GUIの改善などが図られた。TW6700WはWireless HDトランスミッタを同梱し、プレーヤーとプロジェクタ間をワイヤレス接続できる上位モデルとなる。

EH-TW6700Wでワイヤレス投射

 0.61型/1,920×1,080ドットの液晶パネルを採用したフルHDプロジェクタ。輝度を3,000ルーメン、コントラスト比を7万:1(前機種は2,500ルーメン、7万:1)と基本性能を向上。さらに、超解像とディテール強調、MPEGノイズリダクション、ノイズリダクションの4つの画質調整技術によりシャープな映像表現を強化したという。

 エプソン独自の「Bright 3D Drive」を搭載し、3D映像の明るさを確保。480Hz駆動対応パネルで、3D視聴時でも明るさを確保しながらクロストーク(2重像)を抑えて投写できる。3Dメガネも付属する。

 レンズは1.6倍のマニュアルズーム/フォーカスレンズ(F1.51-1.99)で、投写サイズは30~300型。ランプは250WのUHE。上下60度、左右24度のレンズシフト機能を搭載し、設置性にも配慮。本体上部のダイヤルで、レンズシフトの調整が行なえる。

 新機能となるのがBluetoothオーディオ。本体にBluetoothレシーバーと、10W×2chのスピーカーを内蔵し、1台で映像だけでなく音も楽しめる。ワイヤレスモデルのEH-TW6700Wであれば、本体側の配線は電源ケーブル1本のみ設置できる。また、高音質/低遅延のBluetoothコーデック「aptX」にも対応する。

 背面のUSB端子は1,000mA給電に対応。ChromecastやFire Stick TVなどのHDMIストリーミングデバイスの電源供給での利用を想定したもので、"Cast"対応の映像配信サービスから作品を選び、スマートフォンでプロジェクタに大画面出力といった用途を提案していく。

USB給電によりストリーミングデバイス連携も簡単に

 ホーム画面も改善し、グラフィカルな操作画面でよく使う機能にすぐにアクセス可能とした。また、QRコード表示ボタンを備え、画面に表示したQRコードを用いて簡単にワイヤレス接続を可能にしたという。

 EH-TW6700Wは、非圧縮無線映像伝送規格の「Wireless HD」に対応し、Wireless HDトランスミッタを同梱。トランスミッタには、4系統のHDMI入力と1系統のHDMI出力を備えている。

Wireless HDトランスミッター
4系統のHDMI入力と1系統のHDMI出力を装備

 本体側の入力端子はTW6700/TW6700Wで共通で、HDMI×2(1系統はMHL対応)、D-Sub 15ピン×1。Wireless HDモデルにはインターフェイスカバーが付属する。

 動作音は24dB(最少)。消費電力は384W(待機時0.3W)。外形寸法は410×304×157mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.9kg(TW6700)/7kg(TW6700W)。

スクリーン、配線、設置工事からの「ストレスフリー」で裾野拡大

 エプソン販売 取締役 販売推進本部長 鈴村文徳氏は、消費者の映像体験が、テレビ中心から、録画番組やインターネット動画に移行していることを紹介。また、映像配信サービスの伸長や、4K/HDR化などの高画質化トレンドをうけた新製品として、4K/HDR対応の「EH-TW8300/TW8300W」、フルHDの「EH-TW6700/TW6700W」を披露した。

エプソン販売 鈴村文徳 販売推進本部長

 エプソンプロジェクタの愛称として長らく使われていた「dreamio」だが、新モデルでは「dreamio sytle」に改められ、「日常を豊かに居心地の良いものに」というコンセプトで開発した。特に重視したのが、「顧客の裾野を広げる」ということ。現行機種ではTW8300の層は約39%が新規のプロジェクタユーザー、TW6700の層は約55%が新規ユーザーとなるが、この新規ユーザー比率を更に増やしていく狙い。

ユーザー層に応じた価値を提供

 従来、裾野が広がらなかった大きな理由の要因として、鈴村氏が挙げたのが「スクリーンの設置」と「配線」の問題。そこで、壁投射でも十分な明るさと画質が確保でき、加えてレンズシフトによる設置性の向上と、Wireless HDによるケーブル接続の簡易化に注力。「スクリーン、配線、設置工事の3要素を、ストレスフリー化した。それがdreamio style」と語り、プロジェクタユーザー層の拡大に取り組むことをアピール。4K/HDR対応による「映画館にも迫る高画質」、「大画面での写真鑑賞」、「大画面を楽しみたいが部屋がごちゃごちゃするのはダメ」というニーズに対するワイヤレス対応などを、積極的に訴求していく。

新モデルからdreamio styleを愛称に

 また、プロジェクタならではの大画面を体験するためのイベントとして、11月16日~20日に東京 二子玉川ライズにおいて体感イベントを開催。またエントリーモデル「EH-TW5350S」の有料貸し出しサービスなども展開する。