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シャープ液晶テレビ黒字化。'16年度第1四半期は274億円の赤字

 シャープは29日、2016年度第1四半期決算を発表した。売上高は前年比31.5%減の4,233億円、営業利益はマイナス25億円(前年同期はマイナス287億円)、純利益はマイナス274億円。売上高は大手顧客向け中小型液晶・カメラモジュールの販売減が響き大幅減だが、構造改革の取り組みなどにより、赤字幅は縮小した。

2016年度第1四半期決算

 液晶テレビなどのコンシューマ・エレクトロニクスは、北米テレビ事業のブランドビジネス移行などにより、売上高は前年比24.1%減の1,532億円。営業利益は125億円で、黒字化した。構造改革が進んだことで、営業利益では242億円の増益。液晶テレビ事業も黒字化した。

コンシューマーエレクトロニクスの現況

 エネルギーソリューションは、売上高が前年比40.7%減の218億円、営業利益はマイナス63億円。太陽電池の販売減少により売上が減少した。ビジネスソリューションは、複合機の販売減少により、売上高は同3.8%減の775億円、営業利益は12.8%減の59億円。

セグメント別売上高

 電子デバイスは、カメラモジュール販売が減少し、売上高が前年同期比45.1%減の750億円、営業利益は5億円。営業利益は82.3%の減少となったが、レーザー、車載カメラ、センサーは伸長したという。ディスプレイデバイスは売上高が37.7%減の1,170億円、営業利益はマイナス107億円と赤字。テレビ用大型液晶やスマートフォン向けの中小型液晶の販売が減少した。