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ひかりTV、斎藤工監督の4Kオリジナル映画「blank13」を今冬配信

 NTTぷららは、俳優・タレントの斎藤工を監督に迎えて4Kオリジナル映画作品「blank13」の制作を開始。映像配信サービス「ひかりTV」の4K/ハイビジョン作品として、12月頃より提供する。国内外で開催される映画祭への出品や、映画館での上映、ビデオ販売などの展開も検討する。

4Kオリジナル映画作品「blank13」の監督を務める、俳優の斎藤工

 ひかりTVがプロデュースする映画「blank13」(ブランク サーティーン)は、失踪したまま13年間行方不明となっていた父親と、その家族の心情を描いていく作品。原作ははしもとこうじ。主題歌は笹川美和「家族の風景」。脚本は西条みつとし。制作プロダクションはイースト・エンタテインメント。

 監督を務める斎藤工は制作発表の中で、「私は作り手志望でこの世界に入りました。日本ではまだ役者が作り手に回る事は決して求められていませんが、メディアが増えた事やテクノロジーの進化により様々な可能性が増えて然るべきだとも思っていました。そんな中頂いたこの4Kのプロジェクトに対し、このタイミングで温めていた『blank 13』と言う企画に命を与えたいと強く思いました。偶然で無難なモノではなく、必然かつ挑戦的な作品にしたいと思っています」とコメントしている。

 作品のオフィシャルサイトは9月中旬公開予定。出演者や提供開始時期の詳細などは、今後発表される。また、撮影の進捗情報などは、NTTぷららが運営するオンラインコミュニティサービス「部活DO!」の「エンタメ工作部」内で随時発信していく。

「blank13」あらすじ


「親父が見つかった」

兄からの突然の電話に戸惑う主人公のコウジ。その父親は13年前に「タバコを買ってくる」と言ったきり家に帰って来なかった人だった。さらにコウジを戸惑わせたのは、数日後に兄から告げられた「どうやら親父はガンで、あと3カ月の命らしい」という事実。

ギャンブル好きで借金を残したまま家に帰って来なかった父親。母と兄は「恨みしかない」と言うが、コウジには「キャッチボールをしてくれた」という優しい父親としての記憶もあった。

果たして親父は13年間なにをしていたのか? そして現在も、母と兄の記憶の通りろくでもない人間のままなのか? それともコウジの記憶にある優しい父親なのか?

確かめるべく病院へ向かい父親と再会したコウジだったが、2人の間に出来た13年間の溝はうまく埋まらず、何もわからないまま、半年後に父親はこの世を去ってしまった。

そして告別式当日。集まって来た参列者が次々と語る、父親のエピソードで取り戻せないと思っていた13年間の空白が埋まっていくコウジ。さらに母と兄も知らなかった事実が明らかになっていく。