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スタジオカラー初のTVアニメ「龍の歯医者」'17年2月放送。庵野秀明も参加。エヴァの再放送も

 ドワンゴとスタジオカラー、NHK、NHKエンタープライズの4社は、長編TVアニメ「龍の歯医者」を共同制作。2017年2月に、NHK BSプレミアムで放送する。45分×2本の作品で、監督は「フリクリ」や「トップをねらえ2!」を手がけた鶴巻和哉。制作統括・音響監督を庵野秀明が担当。カラーが取り組む初のTVアニメでもある。

長編TVアニメ「龍の歯医者」
(C)舞城王太郎, nihon animator mihonichi LLP./ NHK, NEP, Dwango, khara

 また、「龍の歯医者」に先駆けて、BSプレミアムで今年の9月16日午後11時45分から、庵野秀明の代表作「新世紀エヴァンゲリオン」が、HDリマスターと5.1chサラウンドで再放送される。

 長編TVアニメ「龍の歯医者」企画の発端は、スタジオカラーとドワンゴによる短編映像シリーズ「日本アニメ(―ター)見本市」。その第1話として作られたのが「龍の歯医者」。三島由紀夫賞、メフィスト賞などを受賞している小説家・舞城王太郎が、鶴巻監督と二人三脚で作り上げた短編アニメで、昨年11月にはNHK BSプレミアムにて、「見本市」の舞台裏を追ったドキュメンタリー番組「庵野さんと僕らの向こう見ずな挑戦」も放送された。

 これをキッカケに生まれたのが、長編「龍の歯医者」プロジェクト。長編制作にあたっては、原作の舞城がベテラン脚本家・榎戸洋司と共同で脚本を執筆。キャラクターデザインは、「見本市」で大きな話題を集めた「ME!ME!ME!」でもキャラクターデザイン・作画監督を務めた新進気鋭のアニメーター・井関修一が担当している。

あらすじ

 彼の国には龍が棲んでいる。神話によれば、古の人々との契約により、龍は人を助け、人は龍を助けるという……。

 舞台は “龍の国”。主人公は、国の守護神 “龍”を虫歯菌から守る新米・歯医者の野ノ子。隣国との戦争が激化する中、ある日彼女は、龍の歯の上で気絶した敵国の少年兵を見つける。

 少年の名はベル。大きな災いの前に龍が起こすと言われる不思議な現象で、巨大な歯の中から生き返ったものだった。

 自らが置かれた状況に戸惑うベル。そして彼を励まし、彼を龍の歯医者として受け入れる野ノ子。激しい戦いに巻き込まれながら、二人はやがて自らの運命を受け入れて行くことに……。