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ソニー、テレビ横やリアに置ける“CDジャケサイズ”のワイヤレススピーカー

 ソニーは、ワイヤレスステレオスピーカーの新製品として、テレビのフロントスピーカーや、ホームシアターのリアスピーカーとして使える「HT-ZR5P」を10月15日に発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は5万円前後(ペア)。

HT-ZR5P

 無線LANとEthernet、Bluetoothを備えたネットワーク対応ワイヤレススピーカー。設置スペースは約101×101mmで“CDジャケットサイズ”のコンパクトな筐体を採用。高音質コーデックのLDACもサポートする。なお、バッテリは内蔵しないため、電源ケーブルの接続が必要。

HT-ZR5P

 テレビのフロントスピーカーとして利用でき、L側をテレビとHDMI接続すると、左右のスピーカー間をワイヤレスで接続する。ペアリングは5GHz帯のWi-Fi Direct接続となるが、L側からR側へ伝送する際のコーデックは非公開。なお、入力端子はHDMIとステレオミニのアナログのみで、光デジタルは非搭載。このため、HDMIケーブル1本で伝送できるARC対応のテレビとの接続を推奨している。L/Rスピーカーの端子は共通。

48型テレビ「KJ-48W700C」との組み合わせ例

 ワイヤレスオーディオ製品の連携機能「SongPal Link」にも対応。ホームシアターのリアスピーカーとして使える「ワイヤレスサラウンド」もサポートし、同社AVアンプ「STR-DN1070」や、サウンドバー「HT-NT5」、「HT-XT2」と組み合わせられる。SongPalアプリで操作する場合はホームネットワークへの接続が必要だが、無線LAN環境が無くても、Wi-Fi Directで上記サウンドバーなどのリアスピーカーとして利用できる。

対応サウンドバーなどのリアスピーカーとして利用可能。
SET UPボタン長押しでサウンドバーなどとワイヤレス接続を設定

 このほか、2台のワイヤレススピーカーとして使う「ワイヤレスステレオ」と、複数の対応機器を設置して別の部屋で同じ曲を同時に聴ける「ワイヤレスマルチルーム」の各機能にも対応。Google Cast for Audioもサポートし、対応する音楽配信サービスの曲をスピーカー本体で受信して再生できる。

 スマートフォンなどのBluetoothスピーカーとしても利用可能。NFC対応スマートフォンを天面にタッチしてペアリングできる。対応コーデックはLDAC/AAC/SBC。また、USBメモリなどを接続して、最大5.6MHzのDSD(PCM変換)や、192kHz/24bitまでのFLAC/WAV/AIFF/Apple Lossless楽曲ファイルを直接再生することも可能。

タブレットやパソコンなどと組み合わせられる
天面

 スピーカーユニットは14mm径ソフトドームツイータと、強力なマグネットで“パンチベース”の量感を強化したアコースティックサスペンション型70mm径ウーファの2ウェイ。デジタルアンプのS-Masterをバイアンプ構成で採用し、出力は1台あたり40W+20W。両側面に配置したパッシブラジエータにより、ノイズを低減しながら低域の強化を図っている。高音質化技術のClearAudio+や、圧縮音源補間のDSEEも搭載。

 消費電力は1台約30W(待機時約0.5W以下)。外形寸法は約101×101×161mm(幅×奥行き×高さ)、重量は約1.7kg。

背面端子も左右共通