ニュース
オンキヨー、新パーツで音質向上/64GBメモリのハイレゾプレーヤー「DP-X1A」
2016年9月14日 18:30
オンキヨー&パイオニアイノベーションズは、オンキヨーブランドのハイレゾ対応ポータブルオーディオプレーヤー「DP-X1A」を10月上旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は79,800円前後。DP-X1の性能を継承しつつ、新たな大容量コンデンサで電源部を強化するなど、「初代機により磨きをかけた」後継モデル。内蔵メモリも64GBに増強している。
また、パイオニアブランドからは「XDP-300R」(店頭予想価格69,800円)が発売。DP-X1Aと共通の開発基盤を用いながら、パイオニア独自の音声設計/チューニングを施しており、UIデザインも変更されている。詳細は別記事で掲載している。
日本ケミコン「MELODIO」カスタムコンデンサで電源強化。ノイズ対策も
DACはDP-X1と同じく「SABRE ES9018K2M」×2基、ヘッドフォンアンプは「SABRE 9601K」を搭載。最大384kHz/24bitのFLAC/WAVと、DSD 11.2MHzまで対応。MQA音源も再生できる。
ヘッドフォン出力はステレオミニのアンバランスと2.5mmバランスの2系統を備え、いずれも出力は最大192kHz/24bitまでで、DSDはPCM変換再生となる。アンバランスはライン出力モードにも対応する。2.5mmバランスでは、通常のバランス駆動に加えて独自の「Active control GND」駆動も可能。定位感と奥行きのあるサウンドを実現する。再生周波数帯域は20Hz~80kHz。
ヘッドフォン出力は75mW×2(アンバランス)、150mW×2(バランス)。ヘッドフォンの対応インピーダンスは、アンバランスが16~300Ω、バランスが32~300Ω。
本体のmicro USBからOTGケーブル経由でUSB DACなどに出力可能。その際は、DSD 11.2MHzのネイティブ再生(DoP/Direct Transfer)が可能。DSD 5.6/2.8MHzは、DoP/Direct Transfer/PCM変換に対応する。
DAC/アンプ部とCPU部が別基板の「筐体内基板セパレーション構造」を採用しているのはDP-X1と共通だが、さらに電源回路を強化したのがDP-X1Aの特徴。DAC ローカル電源のコンデンサには、音質を吟味したという日本ケミコン「MELODIO」シリーズのカスタム品を採用。従来比で約3倍の容量を持ち、電源の安定化を図る。瞬時の動作によって揺らぎやノイズを低減し、電力供給能力を向上。特殊なリード線や、オーディオICごとに独立した超低ノイズLDOを使用し、ノイズ対策も施している。更に、バランス/アンバランスの出力段にはVishayの薄膜チップ抵抗も使っている。
内蔵メモリは64GB、2種類のUI搭載。「e-onkyo music」楽曲DL対応
4.7型/1,280×720ドットのタッチディスプレイを備え、CPUはQualcomm Snapdragon 800の「APQ8074」(2.2GHz)を搭載。OSはAndroid 5.1を採用。Wi-Fi(IEEE 802.11b/g/n/ac)やBluetoothを搭載し、BluetoothはaptXコーデックもサポート。
Google Playからのアプリダウンロードに対応。ハイレゾ音楽配信サービス「e-onkyo music」からPCレスで楽曲購入/ダウンロードできる。音楽配信サービス「AWA」アプリを使ったストリーミング再生にも対応する。
内蔵メモリは従来の32GBから64GBに強化(システム領域7GB)。microSDスロットは2基備え、合計で最大464GBが利用可能。
独自のプレーヤーアプリは2つのUIを備え、フリック操作の曲送り/曲戻しや、サークルプログレスバーでの操作が行なえる「オリジナルUIモード」と、フルカラーのアルバムアートワークを表示する「フルサイズアルバムアートワークモード」が選択できる。6種類のサウンドアレンジ機能やロックレンジアジャスト、リアルタイムDSD変換機能なども備える。
本体はアルミ削り出し筐体で、側面には電源オン/オフや再生、曲送り/曲戻し操作が行なえるハードウェアボタンを搭載する。ボリュームノブによる音量調整は161ステップ。ゲインはカスタムIEMなどにも対応できるよう、4段階の切り替えができる。
内蔵バッテリは1,630mAhで、連続再生時間は約16時間(96kHz/24bit再生、アンバランス接続時)。外形寸法は128.9×75.9×12.7mm(縦×横×厚さ)。重量は205g。