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ZMF、日本特別仕様の真空管純A級ヘッドフォンアンプ「Aegis」
2025年7月3日 14:30
ブライト―ンは、ZMF headphonesブランドの新製品として、日本特別仕様の真空管純A級ヘッドフォンアンプ「Aegis(イージス)」の販売を開始した。価格は82.5万円。7月5日に開かれる展示会「夏のヘッドフォン祭 mini 2025」にも製品を展示する。
ZMFのCEOであるZach Mehrbachのこだわりが詰まったというオリジナル設計のヘッドフォンアンプ。オンラインの世界では“L0rdGwyn”として知られるKeenan McKnightがアンプの回路設計を担当している。
トランス結合型アンプの、パワフルな出力が特徴。高級ヘッドフォンである「HIFIMAN Susvara」や「MEZE AUDIO Elite Tungsten」、そしてZMF製品を含むあらゆるヘッドフォンを難なく駆動できるとする。
XLRと1/4インチコネクターの両方に対応した6種類の出力インピーダンスオプションを搭載。ダイナミック型から平面型まで、あらゆるヘッドフォンを駆動できる汎用性を備えた。
入力はアンバランスRCAのみ。Aegis内部はすべてアンバランスで動作しており、「信号経路をシンプルにして高音質を獲得する」という設計思想に反するため、あえてバランス入力の採用を取りやめたという。
外観は、航空機のダッシュボードや、黄金時代を象徴するシカゴの「Zenith」のようなブランドからインスピレーションを得たデザインを採用。際立つ光を放つ、美しいデザインとなっている。
真空管を電圧増幅ではなく電流増幅に利用する構成「カソードフォロワー」により、様々なインピーダンスレベルのヘッドフォンを効果的に駆動。また、歪みが少なく、より直線的な特性が得られる傾向があるため、オーディオ再生における音質と忠実度の向上に貢献している。
4.4ch出力に分圧器を搭載し、超高感度ヘッドフォン(IEMを含む)を静音化。105dB以上の感度を持つ超低インピーダンスヘッドフォンやIEMを使用している場合でも、Aegisは静音かつ容易に駆動する。
真空管は、整流管に「GZ34」×1、出力管に「EL34」×2、プリ管に「6SL7」×2を採用。周波数応答は11Hz~33kHzで-3dB、出力インピーダンスは6.35 Lowが5Ω、6.35 Medが11Ω、6.35 Highが31Ω、XLR Lowが11Ω、XLR Medが28Ω、XLR Highが85Ω。
外形寸法は362×286×203mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は21kg。