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'16年上半期ビデオ売上が5年ぶりの前年同期超え。販売用は邦楽と洋画が好調

 日本映像ソフト協会(JVA)は20日、2016年上半期(1~6月)のJVA統計調査結果を発表。ビデオソフトの総売上金額は1,025億7,700万円、前年同期比で100.6%となり、2011年以来5年ぶりに前年同期を上回った。

 DVDの売上金額は587億5,500万円で前年同期比98%、Blu-ray Discは438億2,200万円で同104.3%。BD売上がDVDの低下をカバーする形となった。BDとDVDの売上金額の割合は57.3:42.7。売上数量では、DVDが前年同期比109.7%、BDが同103.1%で、どちらも前年同期を大きく上回った。

 なお、上半期調査から、雑誌・コミックなどに付く「特殊ルート」のBD/DVDと、Ultra HD Blu-ray(UHD BD)ビデオソフトが集計対象に追加。UHD BD売上についてはBDに合算されている。

 ビデオソフト全体の売上金額を販売用、レンタル店用の流通チャネル別にみると、販売用は780億2,500万円(前年同期比103.1%)で伸長。レンタル店用は230億8,200万円(同89.9%)と割り込んだ。特殊ルートの売上金額は6億6,500万円。

 販売用DVDの売上金額は364億9,500万円で、前年同期比102.5%、販売用BDは415億3,000万円(同103.6%)でどちらも伸長。販売用全体に占めるBDの割合は53.2%。

 販売用全体の売上金額をジャンル別に見ると、1位は「音楽(邦楽)」で構成比35.7%と好調ぶりを堅持。2位は「日本のアニメーション(一般向け)」で構成比28.3%と、前年をわずかに割り込んだ。3位「洋画(TVドラマ除く)」は同12.6%で、前年同期比157.3%の二桁成長となり、'15年後半から好調を継続。

 販売用の売上金額におけるBDの割合は「日本のアニメーション(一般向け)」が前年同期の75.6%、「洋画(TVドラマ除く)」は73.4%でBDが主流。「邦画」は49%とほぼ半分を占め、「音楽(邦楽)」は40.3%となった。

 レンタル店用の売上におけるDVDとBDの構成比は91.9対8.1。売上金額は、BDが18億6,800万円で前年同期比104%、DVDは212億1,400万円(同88.9%)で、レンタルDVDの縮小傾向が継続。レンタルBDは前年同期を上回ったものの、「レンタル店用全体に影響を与えるまでには至っていない」という。