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DJI、3軸ジンバル+4K撮影のフライングカメラ「Mavic Pro」。専用HMDで仮想飛行

 ドローンメーカーのDJIは27日、3軸ジンバルによるブレ防止機構を備えた4K動画撮影対応の小型ドローン「Mavic Pro」を発表した。米国では10月15日より順次出荷予定で、深セン、ソウル、香港のDJIストアでも10月中旬に発売する。高性能なカメラや撮影機能を備えたことから、DJIではドローン/マルチコプターではなく、「フライングカメラ」と呼称。米国の価格は本体が799ドルで、コントローラセットが999ドル。日本での直販価格はコントローラセットで119,800円。

Mavic Pro

 折りたたんで小さく収納できるドローン)で、折り畳み時の外形寸法は83×198×83mm(幅×奥行き×高さ)、重量は743g。「DJI史上最もコンパクトな最先端のフライングカメラ」としている。

折りたたみ可能

 24個のプロセッサーや4km対応の伝送システム、4台のビジョンセンサーに加え、高精度の3軸ジンバルを備えた4Kカメラを搭載。動画は最高4K/30fpsで、フルHDの場合は96fps撮影が可能。静止画は最高1,200万画素のRAW(DNG)撮影に対応する。

専用コントローラとMavic Pro

 被写体の前後を追尾または移動に応じて被写体の周りを回る「トレースモード」、被写体と並走する「プロフィールモード」、どこを飛行していてもカメラを被写体に向け続ける「スポットライトモード」などの撮影をほぼ自動で行なえる。また速度を3.6km以下に制限する「トライポッドモード」により、狭いスペースや屋内での飛行も可能。さらに時速65kmの「スポーツモード」も備えている。

 OcuSync伝送技術を内蔵し、最大4kmの距離でフルHD動画1080pのビデオストリーミングが可能。アプリの「DJI GO」と連携し、Mavicの操作や統計データのリアルタイムで伝達が行なえ、行きたいところをタップするだけで期待をコントロールできる。

 障害物回避や高精度なホバリングを可能にする「FlightAutonomy」システムを採用。5つのカメラや、GPSとGLONASSに対応したナビゲーションシステム、超音波距離計測センサー、冗長性を備えたセンサー、24個のプロセッサーなどを搭載し、障害物自動回避に対応。時速36kmまでのスピードであれば、Stereo Sightによって、進行方向最大15m先にある障害物を検知、回避できる。センサーを重複装備し、飛行の信頼性も高めている。最大27分間の飛行が可能(通常は21分)。

 加えて、別売の専用HMD「DJI Goggle」を使用すれば、一人称視点(FPV:First Person View)で飛行を仮想体験できる。周囲の全景を見るために85度の広視野角の2つの1080pディスプレイを両目の前に搭載しており、OcuSyncが直接Mavicに接続されるため、120ミリ秒の低遅延でMavicが飛行・撮影中の映像を楽しめる。

DJI Goggle