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シャープ、売却した田辺ビルを139億円で買い戻し

 シャープは28日、大阪市阿倍野区 西田辺町の旧本社に隣接する田辺ビルを再取得すると発表した。エヌ・ティ・ティ都市開発(NTT都市開発)へ3月に譲渡していたが、土地、建物を買い戻すことで正式契約を締結した。

シャープ戴正呉社長(4月2日撮影)

 シャープは3月18日に本社ビルをニトリに、田辺ビルをNTT都市開発にそれぞれ譲渡し、譲渡金額は合計で188億1,300万円だった。しかし、4月2日に開催した鴻海精密工業との共同会見において、鴻海グループ副総裁で現シャープ社長の戴正呉氏が「大阪本社を買い戻したい」と表明。今回、売却したビルのうち、田辺ビルを買い戻すことが決まった。取得金額は138億9,700億円で、物件引渡期日は10月11日を予定している。

 取得した田辺ビルは、「大阪市内という好立地を生かし、優秀な人材を確保するとともに、最先端技術の開発や新たなビジネスモデル創出の中核拠点として活用する」という。