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USB DACをRoonやSpotify対応にするネットワークオーディオアダプタ「DMR-C5」

 DEEは、米iCATのネットワークオーディオアダプタ「DMRシリーズ」3モデルと、USB DAC「XDA-20」、「XDA-12」を発売する。予約受付は10月17日から開始、11月7日から出荷を行なう。価格は、DMRシリーズが86,000円~148,000円、「XDA-20」が198,000円、「XDA-12」が98,000円。

DMR-C5(上)とXDA-20(下)

ネットワークオーディオアダプタ「DMR」シリーズ

 手持ちのUSB DACをネットワークオーディオ対応できるアダプタで、DLNA(UPnP)のレンダラー/プレーヤーとして利用できるほか、Roon Server/Bridgeもサポート。PC不要でRoonのサービスや対応機器と連携できる。価格は、「DMR-A3」が86,000円、「DMR-B5」が128,000円、「DMR-C5」が148,000円。DMR-A3/B5のカラーはシルバーで、DMR-C5はシルバー(SV)とブラック(BK)の2色を用意する。

 EthernetとUSB出力を搭載し、USB DACを接続して利用可能。複数のUSB DACをつなぐことも可能で、複数のクライアントからUSB DACを使用でき、DACの選択とゾーン指定が行なえる。

DMR-A3

 Signalystの非同期ネットワークオーディオストリーミング技術(NAA)も搭載し、PCの再生ソフト「HQPlayer」で実行/処理されたPCM 384kHzやDSD 5.6MHzなどの楽曲を非同期でネットワークストリーミング可能。DLNA転送より高音質でストリーミングできるという。

 また、Windows/Mac用の再生ソフト「JRiver Media Center 22」もバンドル。連携アプリの「JRemote」により、タブレット端末からDLNA経由で操作できる。

 音楽ストリーミングサービスのSpotify、Google Play Music、Amazonプライムミュージック、TIDAL(日本未サービス)などに対応し、楽曲をSoXリサンプラーによってリアルタイムでアップサンプリングしてDACに出力できる。

 また、映像配信のNetflixやYouTubeなどにも対応。音声をアップサンプリングしてDACに出力できる。DMR-C5は4K、その他のモデルはHD映像をHDMI経由でテレビに出力可能。

 音楽用に開発されたというiCATの64bitの「MsHD-Vegas OS」を搭載。「各ソフトウェアの実行プロセスと割り込み処理をミリ秒単位に適正にリアルタイム処理され、システムレベルのノイズやジッターを最大限に抑えることが可能」としている。音楽再生に必要なタスク(スレッド)を自動的に最優先で実行、その他のタスクを自動的に待機させるという。

 CPUは、DMR-A3がIntel Core i3で、DMR-B5/C5がCore-i5。外形寸法と重量は、「DMR-A3」が170×130×40mm(幅×奥行き×高さ)、0.9kg、DMR-B5が197×197×43mm(同)、1.3kg、DMR-C5が205×200×50mm(同)、1.5kg。

DMR-B3

USB DAC「XDA-20」など

 XDA-20は、ESS Technologyの32bit DACチップ「ES9018」をLR独立に使用したUSB DAC。XMOSのUSB Audio 2.0リファレンスデザインを採用。入力は384kHz/32bitまでのPCMと5.6MHzまでのDSD(DoP)に対応。「特にLinuxでの整合性とリアルタイムOSの追従性においてチューニングを施した」という。

XDA-20

 Windows 10対応のXMOS製ドライバが付属。LinuxはALSA、MacはCore Audioによりドライバ不要で利用できる。USB以外のデジタル入力は同軸/光、AES/EBU、BNC、I2Sを搭載し、DoPに対応。SACDプレーヤーやDVDプレーヤーからもデジタル入力できる。アナログ出力は、XLRとRCAを装備。

 クロックは、TCXO(温度補償型水晶発振器)の44.1kHzと48kHzのそれぞれに、OCXO(恒温槽付水晶発振器)を追加で実装。このクロックを使用した非同期のNormalモードと、USBクロックをベースにクロックを自動再生成するAutoモードから選択可能。「MsHD-Vegasとの接続時は、非同期モードよりもAutoベースを用いたほうが音の広がりと艶が出る」という。NAAで使用する際はNormalモードを推奨している。

 大型トロイダルトランスを2個使用したリニア電源レギュレータ回路や、オーディオコンデンサを使用したノイズフィルタ、電源、アナログ回路、デジタル回路、表示/コントロール回路を完全分離して実装するなどのノイズ対策を行なっている。付属の赤外線リモコンからも操作可能。

XDA-20の内部
XDA-20の背面

 XDA-12は、上位モデルの性能と品質を継承しながら、ES9018をシングルで使用し、クロック、電源、コネクタなどでコストダウンを図ったモデル。

DMR-C5(上)とXDA-12(下)

 外形寸法と重量はXDA-20が380×260×65mm(幅×奥行き×高さ)、6.5kg。XDA-12が190 ×313×70mm(同)、4kg。

XDA-12の背面