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ビデオレンタル店売上は前年比99.4%、BD貸出はDVDの約5%。JVA実態調査
2016年10月17日 13:36
日本映像ソフト協会(JVA)は14日、第30回ビデオレンタル店実態調査の結果を発表した。月平均のレンタル総売上は前年比99.4%の520.9万円。DVD貸出枚数の減少傾向が続き、Blu-ray(BD)レンタルは拡大傾向にあるものの、DVDと比べて小規模にとどまっている。
調査は、同協会のレンタルシステム加盟店に対して、郵送によるアンケートで6月に行なわれたもの。調査票送付数は2,379票で、有効回答数は495票、回答率は21.2%。オンラインのネットレンタルサービスおよび、自動レンタル機器によるレンタルについては対象外としている。
新作・準新作貸出料は下げ止まり。30代以上の利用割合が減少
ビデオレンタル総売上について、月平均のレンタル総売上は前年比99.4%の520.9万円と前年並み。月平均の売上はDVDが494.5万円、BDが28万円だった。店舗の規模別で見ると、中・小規模店(100坪未満)は前年比102.5%の467.1万円。大規模店(100坪以上)は前年94%の625.8万円に落ち込んでいる。売上規模別の店舗構成比を見ると、300万円以上400万円未満が11.6%から18.9%に上昇したのに対し、400万円以上600万円未満が45.5%から39.8%に減少している。
DVD貸出枚数は2013年をピークに減少しており、月平均貸出枚数は前年比95.9%の31,617枚。貸出金額単価は、旧作の1週間料金が114円で前回から10円マイナスと低価格化。新作・準新作の貸出料金は下げ止まっていて、新作1泊2日の平均は324円、準新作の1週間料金は278円で昨年と同額。新作2泊3日は379円と2円プラス。延滞料金は新作・準新作が前年比7円プラス、旧作が12円プラスだった。
DVDレンタルの仕入動向を見ると、月平均仕入金額は前年比91.2%の175.3万円で5年連続減少傾向、月平均仕入枚数は前年同様の2,104枚だった。1枚あたりの仕入単価は833円('11年は2,247円)まで下がり、JVAでは「レベニューシェアリング方式を導入する店舗の比率の高まりによる導入条件の多様化・複雑化が背景にある」と見ている。
BDレンタルの実施率は96.4%で、6年連続増加。店舗規模による実施率は、大規模店で98.1%、中・小規模店も95.3%と、いずれも9割超え。月平均貸出枚数は前年比121.4%の1,453枚で、月平均売上は同118.1%の28万円。平均在庫は同113.5%の1,964枚、月平均仕入枚数は同106.3%の67枚となった。ただし、DVDと比較すると月平均貸出枚数で4.6%、売上金額5.7%、在庫数3.4%、平均仕入枚数3.2%に留まり、DVDに比べて小規模に留まっている。
平均会員数は減少傾向で、前年比96.6%の15,452人。男女比は男性が6割、女性が4割で、30代以上の構成比はすべて減少。15歳未満から20代後半の構成比が上昇している。