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デノンヘッドフォン50周年記念フラッグシップモデル「AH-D7200」。実売10万円

 ディーアンドエムホールディングスは、デノンブランドのフラッグシップヘッドフォン「AH-D7200」を2017年1月中旬より発売する。価格はオープンプライスで、店頭予想価格は10万円前後。

AH-D7200

 デノンが1966年に同社初のヘッドフォンを発表してから50周年となる2016年。新たな時代のフラッグシップモデルとして提案するのが「AH-D7200」となる。2006年発売の「AH-D7000」の発展形として、デノン50年の技術、ノウハウを結集。「ネジ一本に至るまで、すべてのパーツを新たに設計し直したフラッグシップモデル」とする。

 50mm径のフリーエッジ・ナノファイバードライバーを搭載。AH-D7200では、スピーカーのドライバーと同様に、振動板の外周に柔らかいエッジを備え、振動板全体を平行に動かす「フリーエッジドライバー」により、入力信号に対して正確かつ歪の少ないサウンドと量感豊かな低音再生を実現。振動板の素材は、軽量かつ高剛性で適度な内部損失を備えるナノファイバーを、ボイスコイルは、振動系の反応性を高めるために軽量なCCAWボイスコイルを採用している。

50mmフリーエッジ・ナノファイバードライバー

 再生周波数帯域は5Hz~55kHz、感度は105dB/mW、最大入力は1,800mW、インピーダンスは25Ω。

 ハウジングには、木目が美しく耐久性にも優れる天然のアメリカン・ウォールナット材を採用。音質に影響を与える不要な振動を抑え、クリアかつ緻密なサウンドを得るために試作と解析、試聴を繰り返し、形状、厚み、仕上げに至るまで入念なチューニングを行なったという。ハンガー部は、軽量かつ堅牢なアルミダイキャストを採用している。

 ケーブルは左右両出しの着脱式で、ヘッドフォン側のプラグは3.5mmモノラルミニ、アンプ側はステレオ標準。導体には7N OFC(99.99999% 無酸素銅)を採用し、ケーブル長は3m。断線を防ぎ、タッチノイズを低減する布巻きを施しており、プラグ部は削り出しのアルミスリーブを用いて耐久性を向上させている。

ケーブルは両出しで、ミニプラグで接続

 ヘッドバンドの外側には、きめ細かく柔らかな質感の天然シープスキン(羊革)を使用。内側には耐久性に優れた人工皮革を使用している。イヤーパッドは独自開発の人工皮革で、肌触りの良さに加え、一般的な人工皮革の約2倍の耐久性を備えている。三次元縫製により、頭部のカーブにフィットし、圧力が均等にかかる形状に仕上げ、側圧を最適化する形状記憶フォームと合わせ、「ストレスなく耳を包み込む装着感と気密性を実現する」という。重量は385g。

付属品

 10月22日、23日に開催の「秋のヘッドフォン祭」では、「AH-D7200」の発表会を開催。AH-D7200とともに、参考出品のヘッドフォンアンプも紹介予定。日時は22日の11時30分からで、会場は、中野サンプラザの6階チャペル。