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オンキヨー「INTEC」復活。ハイレゾ対応ネットワークアンプなど小型コンポ

 オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、オンキヨーブランドのハイコンポ「INTEC」シリーズの新製品3モデルを11月中旬に発売する。価格は、ネットワーク対応のハイレゾ対応ステレオアンプ「R-N855(S)」が88,000円、CDプレーヤー「C-755(S)」が47,000円、ハイレゾ対応のブックシェルフスピーカー「D-212EXT(D)」が71,000円(ペア)。

R-N855(中央左側)、C-755(中央右側)、D-212EXT(両脇)を組み合せたINTECシリーズ

 INTECは、「日本の家庭に最適に設置できるオーディオコンポーネント」をテーマに開発され、幅275mmのコンパクトながら高音質な“ハイコンポ”として1993年より展開。'09年発売のモデルの後には新製品が登場していなかったが、オンキヨー70周年のタイミングでの復活となった。

ネットワークプレーヤー「R-N855(S)」

 EthernetまたはUSB経由でDSDやFLACなどのハイレゾ音源が再生できるほか、IEEE 802.11a/b/g/n(5GHz/2.4GHz)の無線LANも搭載し、Google Castやradiko.jpなども利用できるネットワークプレーヤー機能を備えたステレオアンプ。定格出力は70W×2ch(4Ω)、最大出力は85W×2ch(6Ω)。

R-N855(S)

 ハイレゾ再生は、11.2MHzまでのDSDや、192kHz/24bitまでのFLAC/WAV/AIFF/Apple lossless形式をサポート。レコードプレーヤーを接続できるPhono入力端子(MM対応)なども装備する。背面のUSB端子は、外付けHDD内のハイレゾ楽曲などを再生可能。DACチップは旭化成エレクトロニクス(AKM)の32bitプレミアムDAC「AK4490」を採用する。

 また、ハイレゾ配信サービスのe-onkyo musicと連携する「e-onkyo ダウンローダー」機能も搭載。外出先でe-onkyo musicから購入した楽曲をホームネットワーク経由で接続したUSB HDDにダウンロードするといった、PCレスの利用も可能。また、ホームネットワーク内のPCから、USB HDDへの書き込みも行なえるため、USB HDD内の楽曲を整理できる。

 Google Castに対応し、手持ちのスマホやタブレット、PCにある対応音楽アプリを使って、音楽配信サービスなどの楽曲をR-N855で再生可能。インターネットラジオのTuneIn、radiko.jp プレミアムにも対応する。

 Bluetooth 4.0+LEを搭載し、スマートフォン内の楽曲をワイヤレスで受信して再生することも可能。スマホなどからのBluetooth接続に連動して電源が入るBluetoothスタンバイ機能も利用可能。無料のコントロールアプリ「Onkyo Controller」から、音量調節や選曲、インターネットラジオ選局、HDD内の楽曲選択などが行なえる。

 アンプ部には、パワフルで高効率、低ノイズな独自技術「VL Digital」を使用。電源部には大型のカスタムEIトランスと、10,000μFの大容量カスタムコンデンサを2基搭載。また、変換時のパルス性ノイズの影響を低減するフィルター技術「VLSC」により、音源本来の持つ細やかな音声情報を引き出し、クリアな音像を再現。

 フロントパネルには、5mmの肉厚のあるアルミニウム材を使用。ボリューム周りに緩やかな曲面加工を施し、リビングなどでも使いやすいデザインとした。

 FMラジオチューナを搭載し、ワイドFM(FM補完放送)にも対応。消費電力は100W。外形寸法は275×283.2×87.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.1kg。リモコン(RC-952S)やFM室内アンテナなどが付属する。

CDプレーヤー「C-755(S)」

 上記の「R-N855(S)」との組み合わせを想定したCDプレーヤーで、音楽CDのほか、CD-R/RWに記録したMP3なども再生可能。±10PPMの高精度な「プレシジョンクロック」や、デジタル特有のパルスノイズを低減する「VLSC」を搭載し、高音質化を図っている。DACチップはAKM製の192kHz/24bit対応「AK4482」を搭載。

C-755(S)

 フロントパネルに5mm厚の高剛性アルミニウム材を使用。振動による影響を抑制し、純度の高い信号伝達を可能としている。シャーシには1.6mm厚の鋼板を使用し、フラットなシャーシ形状とすることで、起伏による複雑な振動の折り返し波の干渉を抑えている。

 出力端子はアナログとデジタルが各1系統。機器連携のRI端子も備える。外形寸法は275×283.2×87.7mm(幅×奥行き×高さ)、重量は3.8kg。

スピーカー「D-212EXT(D)」

 2ウェイのブックシェルフ型スピーカーで、自社開発のN-OMF振動板を採用した13cm径ウーファと、チタンコーティングを施したリング型振動板の3cm径ツイータを搭載。周波数特性は37Hz~100kHzでハイレゾ対応となっている。

D-212EXT(D)

 ウーファのN-OMF振動板は、強靭で固有ノイズが少ない不織布の5層コットンをベースに、アラミド繊維をハイブリッド成形し、量感豊かな低音再生を実現。ツイータは、リニアリティの高い高硬度チタンコーティングを施したリング型振動板で、振動板外端と内端の中間点にボイスコイルを配置して分割振動を抑制。可聴帯域の上限とされる20kHz近くまで分割振動に依存せず振幅し、100kHzまでの広帯域再生が行なえるという。

 ネットワーク回路には独WIMA製のコンデンサを使用。ウーファ/ツイータ相互のネットワーク回路を分離するアイソレート・マウント方式を採用し、各ユニット間の信号の干渉を抑えている。

 エンクロージャには、独自開発のバスレフダクトを用いてダクト部をキャビネットと別パーツにする「ADVANCED AERO ACOUSTIC DRIVE」を採用。不要な振動の干渉を抑え、量感とスピード感を兼ね備えた、聴き応えのある低音再生を可能とした。エンクロージャの素材はMDFで、リアルウッド突板仕上げを施している。

 出力音圧レベルは84dB、インピーダンスは4Ω、最大入力は120W。クロスオーバー周波数は2.5kHz。外形寸法は188×297×303mm(幅×奥行き×高さ)、重量は6.1kg。Monster Cable製のスピーカーケーブル(1.8mx2)や、コルクスペーサーなどが付属する。