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小型PCのRaspberryPiでRoonネットワーク再生。ラトックがキット基板をデモ

 ラトックシステムは、22日より行なわれている「ヘッドフォン祭 2016」において、音楽サービスの「Roon」を、シングルボードコンピュータの「Raspberry Pi」で楽しむシステムを紹介。USB DACをネットワークプレーヤーのように使えるようにするRoon Bdige向けのキット基板を参考展示している。

ラトックの展示

 ラトックが参考展示しているのは、「RaspberryPi 2」基板の動作とUSBバスパワーの出力を強化するための電源キット基板で、ブースター基板と電源平滑回路で構成。4系統のUSB出力を同時に手持ちのUSB DACなどに接続して再生できる。

中央がRaspberryPiの基板で、右下がUSBブースター基板

 様々なカスタマイズが楽しめるRaspberryをオーディオに活用し、電源周りの強化によって音質もグレードアップできる点などを特徴としている。キットの発売時期や価格は未定。RaspberryPiの基板はユーザー側で用意する。

4系統のUSB出力が可能

 今回のデモ展示では、このキットを活用する例として音楽サービスのRoonを使用。パソコンをRoonサーバー/コアとし、ネットワーク経由でRaspberryPi 2をRoon Bridgeとして利用。4台のUSB DACへ同時出力していた。Roonの設定で、各DACの設定も一元管理できるため、同じ曲や違う曲をUSB DAC 4台で同時に鳴らすといった使い方もできる。

デモの構成
PCのRoon設定ソフトで、接続したUSB DACの出力の調整などが可能

 また、もう一つのキット基板として、Raspberry PiをS/PDIF出力するDDCも検討。RaspberryPiのI2Sから入力した音声を、音楽データとクロックデータにアイソレーションして、サンプリングレートコンバータ(SRC)や高精度水晶発振モジュールを通し、正確なクロックに置き換えた後で、光/同軸デジタル出力するというもの。

ラズパイオーディオ用のS/PDIF基板

 RaspberryPi基板と、今回展示されたUSBブースター基板、S/PDIF基板を1つの筐体に収納できる専用ケースの製品化も検討。3つの基板を組み合わせることで、Roon Brigeや、DLNAのレンダラー(DMR)として利用できるという。