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パナソニック、手の不自由な人や要介護の高齢者も操作しやすいTV用「レッツ・リモコン」
2016年10月28日 17:13
パナソニック エイジフリーは、 手の不自由な上肢障がい者や、要介護の高齢者の使いやすさを追求したテレビリモコン「レッツ・リモコン」2タイプを11月11日(介護の日)に発売する。介護用品を扱う販売店などで販売し、価格は「レッツ・リモコン AD」(入力補助タイプ/PN-L90102)が10,000円、「レッツ・リモコン ST」(PN-L90101)が5,800円。
手指が自由に使えない上肢障がい者や介護度の高い人は、時間をかけてボタンを押したり、 家族や施設の職員に依頼する必要がある。「誰かにお願いすることなく、 自分でテレビを操作したい」というニーズに応えた製品として、2009年5月にパナソニックの社内ベンチャーから「レッツ・リモコン」が発売。2010年3月末のベンチャー解散までに累計約1,000台が出荷された。
新モデルは、テレビのさらなる高機能化や、 障がい者や要介護高齢者の人口増加に対応し、操作性などを向上している。
どちらも大きな6つのボタンを搭載。ボタンが大きいため、こぶしや親指でも押すことができ、クリック感も重視。押したことを音と光で知らせてくれる。赤外線信号は複数の方向に発信するため、 リモコンをテレビに向ける負担も軽減でき、楽な姿勢で操作できる。
「レッツ・リモコン AD」は、主に手が不自由な上肢に障がいを持つ人を対象としており、従来は上と左の2方向のみだった赤外線信号が4方向に出力。赤外線信号延長ケーブルも付属する。
身体状況に応じて、別売の外部入力スイッチも接続でき、手押し式スプリングや足踏式、ホッペタスイッチなどを使い、体の動く部位でテレビが操作できる。スイッチを押すと各ボタンの上に配置されたランプが順番に点灯し、操作したいボタンの上部のランプが点灯したときに再度スイッチを押すと、対応する信号が発信される。
「レッツ・リモコン ST」は主に高齢者を対象としており、赤外線信号は3方向に発信する。
電源は単3電池×2本を使用。外形寸法は「レッツ・リモコン AD」が174×29×46mm(幅×奥行き×高さ)。レッツ・リモコン STが46×29×46mm(同)。国内を中心に、18メーカーのテレビに対応。2004年以降のテレビで利用できる。