ニュース
自然な英語の歌声が作れる男声のボーカロイド「CYBER SONGMAN」がヤマハから登場
2016年10月31日 17:46
ヤマハは、「VOCALOID4 Editor」、もしくは「VOCALOID4 Editor for Cubase」で利用できる歌声ライブラリの新製品として、自然な発音で、表現豊かな英語の歌声を作り出せるという「VOCALOID4 Library CYBER SONGMAN」(CYBERSONGMAN)を10月31日にボーカロイド公式ショップで発売した。価格は1万円。ダウンロード販売のみとなる。
実際の人間から収録した声のパーツが詰まったデータベース「歌声ライブラリ」と、歌詞やメロディー、歌い方を調整するための専用ソフトウェア「VOCALOID Editor」を組み合わせ、パソコン上で自由に歌声が制作できる。
「CYBER SONGMAN」は男声のライブラリで、ヤマハ製品としては初となる男声の英語ライブラリのみを収録したもの。昨年2月に、女声の英語ライブラリ「VOCALOID4 Library CYBER DIVA」を発売しているが、「英語圏をはじめとした海外の方にもバーチャルシンガーによる音楽をさらに楽しんでいただきたいと考え、女声のみならず男声のスタンダードな英語歌声ライブラリを提供すべく開発した」という。
開発にあたっては、米国出身のネイティブスピーカーの男性を起用。「あらゆる音楽ジャンルを歌いこなす明瞭でキレのある歌声と自然な英語発音を追求した」とする。推奨音域はA1~A3、推奨テンポは70~190BPM。
また、ボーカロイドでは通常、イギリス英語の発音をベースにして英語の合成を行なうが、この製品では“アメリカ英語”の発音でも自然に歌声を合成できるようになっている。
さらに「VOCALOID4」から搭載された、声を激しく振るわせ唸るような歌声を作り出せる「グロウル機能」との相性も良く、「ロックやソウル、ブルースなどにおいても、豊かな感情を表現できる」という。
グローバルに広く利用してもらうため、ボーカロイド公式ショップでのダウンロード専用商品となっており、「今後、ヤマハが運営する他のウェブサイトでのダウンロード販売も検討している」という。
Webにはデモソングも公開されている。