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TASCAM、ネット配信機「MiNiSTUDIO」のソフトを更新。音ズレ防止やSkype対応

 ティアックは16日、niconicoなどライブ配信向けオーディオインターフェイス「MiNiSTUDIO」のパソコン用ソフト「SettingPanel」をVer.1.2にアップデートし、同社サイトで無償提供を開始した。Windows/Mac版が用意され、音ズレ防止やWindows版のSkype対応など、機能強化が行なわれる。

MiNiSTUDIO PERSONAL

 MiNiSTUDIOは、インターネット配信向けの音声演出機能を備え、96kHz/24bitまで対応するTASCAMブランドのオーディオインターフェース。パソコンにUSB接続して利用でき、SettingPanelで各種設定が行なえる。本体には、拍手や歓声などの効果音をボタンを押すだけで加えられる「ポン出し」機能、司会者などの声を変化させるボイスエフェクト、リバーブなどを備える。

MiNiSTUDIO SettingPanel

 ドワンゴと共同開発したもので、無指向性コンデンサマイクを内蔵したエントリーモデル「MiNiSTUDIO PERSONAL US-32」(実売13,000円)と、音楽制作も想定した上位の「MiNiSTUDIO CREATOR US-42」(実売18,000円)をラインナップする。

MiNiSTUDIO CREATOR
USBディレイ機能を追加

 SettingPanel Ver.1.2では、ユーザーからの意見を元に機能強化。Windows/Mac版共通の機能として、キャプチャカードによる外部カメラやゲームなどのキャプチャ時に発生する、映像/音声のズレの補正機能「USBディレイ」を追加。映像に合わせて音声を最大500ms(0.5 秒)まで遅延させられる。対応する音声フォーマットは44.1/48kHz。

 Windows版では、各配信サービスの環境に合わせてプリセットされた設定を簡単に呼び出せる「モードプリセット機能」を追加。デフォルトモードと、インターネットカラオケに最適化した「Karaoke」、Skypeなどインターネット通話向けの「Talking」が選べる。Talkingモードでは、新たにネット通話時のポン出しやエフェクトに対応したほか、通話相手の音を再度パソコンに送るループバックを強制オフにすることでハウリング発生を抑える。ネット通話への対応にあたリ、高度な信号経路生成の設定が行なえるマルチWDMドライバに対応した。

モードプリセット機能のメニュー。デフォルト/Karaoke/Talkingから選べる

 MiNiSTUDIO CREATORでは、音楽制作時に、入力音にあわせたモニター方法が選べる「ダイレクトモニター設定」を追加。ボーカルの場合はモノラル、キーボードなどステレオ入力音はステレオで、選択した方法でモニターできる。録音していない時はオフにすることもできる。