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拍手や歓声ボタン搭載。TASCAMからネット配信向けオーディオインターフェイス

 ティアックは、niconicoやYouTubeなど、インターネットの生配信で活用できるオーディオインターフェイス「MiNiSTUDIO」シリーズをTASCAMブランドから6月下旬より発売する。「MiNiSTUDIO PERSONAL US-32」と「MiNiSTUDIO CREATOR US-42」をラインナップし、価格はオープンプライス。店頭予想価格はUS-32が13,000円前後、US-42が18,000円前後。

 ドワンゴとコラボレーションした製品で、4月29日~30日に幕張メッセで開催される「ニコニコ超会議 2016」にも出展する。

MiNiSTUDIO PERSONAL

 インターネット放送で活用できる音声演出機能を備えたオーディオインターフェース。拍手や歓声などの効果音を、ボタンを押すだけで加えられる「ポン出し」機能、司会者やゲストの声を変化させるボイスエフェクト、リバーブなども搭載。「ワンアクションで声に変化を加えることで、番組がさらに盛り上がり、番組をもっと面白くする」という。

MiNiSTUDIO CREATOR

 インターネット放送での使いやすさを考慮したユーザーインターフェイスを新規設計。ドワンゴと共同開発しており、「インターネット生放送に必要なことを洗い出し、徹底的に操作子の数を絞り込むことで、音響機器に詳しくない方でも直感的に使えるようにデザインした」という。

 PCと組み合わせて利用するが、その際に使う専用ソフトも、操作が簡単な「EASY」タブと、上級者向けの「EXPERT」タブを用意する。

 エントリーモデルの「MiNiSTUDIO PERSONAL」は、本体に無指向性コンデンサマイクを内蔵し、「1台で気軽に高品位なインターネット生放送が楽しめる」というモデル。

 上位モデル「MiNiSTUDIO CREATOR」は、音楽制作にも利用できるモデルと位置づけられており、モード切り替えによって信号経路が自動的に切り替わりる。「BROADCAST」モードでは、コンピューターの出力音を配信できるループバック機能が常時ONになるが、「CREATOR」モードではOFFになる。

MiNiSTUDIO PERSONALの使用イメージ
MiNiSTUDIO CREATORの使用イメージ

 どちらもマイク入力(XLR/TRS)を備え、PERSONALは1系統、CREATORは2系統用意。CREATORはギター直接入力も可能で、ボーカルとギター、ゲスト対談などに利用できるという。マイクプリアンプも両モデル搭載し、CREATORはディスクリート構成のHDDAマイクプリアンプを採用。チェック用のモニタースピーカーが接続できるラインアウトもCREATORのみ備えている。

MiNiSTUDIO PERSONALの背面
MiNiSTUDIO CREATORの背面

 96kHz/24bitまでに対応。ヘッドフォン出力は標準ジャック、4極ミニジャック、ステレオミニジャックを装備。最大出力レベルは15mW×2ch以上(32Ω)。パソコンとはUSBで接続。ドライバは、WindowsがASIO 2.0、WDM。MacはCore Audio、iOSはCore Audio for iPhoneに対応。対応OSはWindows 7/8.1/10、Mac OS X 10.11.1、10.10、10.9。iOS 7/8/9もサポート。

 マイク入力はヘッドセットマイク、4極イヤフォンマイクにも対応。トーク番組にあわせてイコライザやコンプレッサは既に設定された状態で販売される。

 USBバスパワーで動作し、屋外での利用も想定した軽量設計。ストラップホールも備えている。外形寸法と重量は、PERSONALが150×130×40mm(幅×奥行き×高さ)で382g。CREATORが、200×130×40mm(同)で、500g。

(山崎健太郎)