日テレとIIJ、動画配信プラットフォームの合弁会社設立。民放各局にも出資募る

　日本テレビとインターネットイニシアティブ(IIJ)は、国内向け動画配信に特化した配信プラットフォームを提供する合弁会社の「JOCDN株式会社」を12月1日付で設立。2017年4月より、「動画配信事業者向けCDNサービスの提供」と、「日本の放送通信インフラを支える技術開発」の2つの事業を展開する。

　IIJの大規模配信に関する技術力を中心に、日本テレビの動画配信サービスを融合。高品質で安定した動画配信を実現するCDN(Content Delivery Network)サービスを、放送事業者や動画配信事業者向けに提供することを目的とした合弁会社。株主構成は、IIJが50%、日本テレビが50%。代表取締役会長には、IIJの鈴木幸一会長が、代表取締役社長には、日本テレビの篠崎俊一 社長室出向局次長が就任する。

　4月から展開するCDNサービスでは、安定した高品質な大規模配信を実現する動画配信プラットフォームを動画配信事業者向けに提供。また、放送通信インフラの技術開発については、将来に向けた新たな配信技術や、プラットフォームの開発を進める。

　今回の合弁会社設立には、国内の動画配信市場の拡大に伴い、放送業界でもインターネット配信への対応が加速していることを背景として挙げている。今後の市場拡大を見込み、民放各局にも出資を含めたJOCDNへの参加を呼びかけていくという。

　国内最大級のバックボーンネットワークと高い運用技術を持ち、多くの配信実績を持つIIJと、動画配信サービスの「Hulu」を運営する日本テレビがCDNサービスが協力することで、「CDNサービスの提供、及び将来の放送・通信インフラを支える新たな技術開発により、日本の動画配信市場を築いていく」としている。