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ソニー、カードゲームを音や映像を交えてリッチに楽しむ「Project FIELD」開発

 ソニーは7日、スマートフォンやタブレットに接続してカードを上に置く事で、映像や音声が再生されるなど、カードゲーム体験をより豊かにするプラットフォーム「Project FIELD」を開発していると発表した。コンテンツの第一弾として、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)の子会社であるフォワードワークスが、レベルファイブ、バンダイと協業し、「妖怪ウォッチ」シリーズを開発している。

「Project FIELD」のイメージ。中央が対応ゲームが動いているタブレット、その両脇にあるのがパッド、外側の青いものがカード

 「Project FIELD」は、対応する「カード」と、それを読み取る「パッド」、接続したスマホやアプリで動く「ゲームアプリ」で構成される。専用パッドは、スマートフォンをBluetoothで接続。パッドの上に専用カードをのせることで、カードの種類や位置、向き、動きを読み取り、スマートフォンのゲームアプリにリアルタイムに反映する。読み取りだけでなく、ゲームの進行やキャラクターの進化など様々な情報をカードへ書き込むことも可能。

「Project FIELD」のカード読み取り用パッド
カードを置く向きなどで、ゲームアプリのキャラを操作することも可能

 例えば、対戦型ゲームでは、カードを様々な方向へスライドさせたり、向きを変えることで、ゲームアプリ上のキャラクターを自在に操作できる。育成型ゲームでは、キャラクターの進化をカードに記録できるため、場所を変えてゲームを遊ぶ際もその進化した状態のキャラクターをゲームアプリ上に登場させることができる。カードとゲームアプリが連動、双方が進化や変化をするという新しいカードゲーム体験が楽しめる。

プレイ中のイメージ

 セキュリティ機能も備えており、カードの偽造などを防止。一台のスマホに2台のパッドを接続して遊ぶ事もできるため、複数人でのゲームプレイや多くのカードを必要とするゲームにも対応できる。

 ゲーム開発者向けに、Project FIELD専用のソフトウェア開発キット(SDK)の開発も進められており、「準備が出来次第配布する」という。

 ソニーはProject FIELD立ち上げに向けて、エンタテインメントのノウハウを持つフォワードワークスと協業。コンテンツの拡充を図っていく。

今後の展開の可能性