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Optoma×NuForceがBluetoothイヤフォンなどに注力、日本市場の展開強化へ

 バリュートレードは、米OptomaによるNuForceブランドのポータブルオーディオ製品説明会を開催。イヤフォンなどの最新モデルや、ブランドとしての現在の取り組みなどを紹介した。

 既報の通り、NuForceは、プロジェクタなどを手掛けるOptomaによって'14年に買収され、日本国内でもポータブルオーディオやアンプ、イヤフォンなどの製品を展開している。主にポータブルオーディオ製品の国内での販売はバリュートレードが担当。据え置きのハイエンドオーディオなどは、フューレンコーディネートが引き続き代理店となっている。

 NuForceは、グローバルでも人気というイヤフォンの日本での展開を強化し、特にカジュアルなBluetoothモデルにも注力しているのが最近の傾向。12月5日に発売されたスポーツ向けの「BE Sport3」(9,880円)は、重さ13gの小型Bluetoothイヤフォンで、最大10時間の連続再生が可能なモデル。また、同日に発売された「NE-Pi」(4,880円)は、ドライバユニットにベリリウム振動板を採用し、アルミハウジングに収めた有線のイヤフォン。

Bluetoothイヤフォンの「BE Sport3」
13gのイヤフォンで、10時間動作
ベリリウム振動板の「NE-Pi」

 さらに、日本でも販売中のハイレゾ対応モデル「HEM8」に、台数限定の新色となるカッパーモデルを今後グローバルで発売すると発表。Knowles製のバランスド・アーマチュア型ドライバを4基搭載した2ウェイ(低域×2、高域×2)型で、直線位相のクロスオーバー設計を採用している。ドライバや筐体の素材など、カラー以外の仕様は既存モデルと共通。この限定モデルの日本での発売については、現時点では未定。

HEM8の限定モデル

「高音質+カジュアル」を日本の若いオーディオファンなどに

 説明会には、Optoma オーディオビジネスグループのYC Chuバイスプレジデントと、同社でNuforce製品を担当するJyri Jokirintaシニアマネージャーが来場。YC Chu氏は、Optomaがこれまで製品化してきたプロジェクタの歴史を振り返り、DVDプレーヤー内蔵モデルや、iPhone発売を受けて製品化したというスマートフォンサイズのDLP Picoプロジェクタなど、代表的なモデルを改めて紹介した。

Optoma オーディオビジネスグループのYC Chuバイスプレジデント

 '14年にNuForceを買収した後、オーディオ製品としてはスイスのGoldmundとのコラボモデル「NuForce Stereo」を投入。イヤフォンは、ハイエンドモデルからスポーツモデルまで幅広く手がけ、台湾のプロ野球チームとプロモーションで協力するといった取り組みも行なってきたという。

 NuForceがOptomaに加わったことで、スマートフォンやポータブルオーディオなどを使う若いユーザーへの浸透を図る方針で、特にBluetoothモデルへ注力。ワイヤレスの「BEシリーズ」では、「Sport」と「Urban」というデザインが異なるモデルを展開。SpinFitのダブルフランジイヤーピースを採用するなど音質も重視。NuForceが培ってきた高音質の技術を、ワイヤレスでも気軽に楽しめるようにすることで、若いオーディオファンや、電車で通勤/通学しながら音楽を聞く人々などをターゲットとして、日本市場にも注力していく意向を示した。

左から、OptomaのYC Chu氏、Jyri Jokirinta氏、バリュートレードの土山裕和代表取締役、同社オーディオ事業部 顧問の岩崎顕悟氏