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伝統のホーン+アクティブウーファ構成を最小筐体で。Avantgardeの200万円スピーカー

 エソテリックは、独Avantgarde Acoustic( アバンギャルド・アコースティック)の新スピーカー「ZERO-TEIL AKTIV」(ゼロ-タイル アクティフ)を12月20日に発売する。価格はペアで200万円。カラーはホワイトとブラックを用意する。

使用イメージ

 パッシブの2ウェイホーンに、アクティブサブウーファを組み合わせるAvantgarde伝統の構成を、最小のエンクロージャーで実現したというモデル。「上位機種に迫るクリアでパワフルなサウンドを省スペースでお楽しみいただける」という。

 ユニットは、ツイータに直径130mm、ミッドレンジに400mmのスフェリカル(球面)ホーンを採用。アクティブサブウーファは300mm径で、アンプの最大出力は500W。再生周波数特性は、ホーン部分が250~20kHz、サブウーファが18~350Hz。クロスオーバー周波数は300Hz、4kHz。能率(1W/1m)は104dB以上。インピーダンスは8Ω。推奨アンプ出力は10W以上。

左からホワイトモデル、ブラックモデル

 スフェリカルホーンの形状は、複雑な数学的アルゴリズムを用いて精密に計算されており、ホーンの入口から出口まで、音の放射をコントロール。優れた指向特性とクセの無いナチュラルなサウンドを実現したという。

 さらに、ミッドレンジホーンの特性カーブにドライバの特性を正確に適合させるCDC(Controlled Dispersion Characteristic=放射特性コントロール)技術を導入。メカニカルクロスオーバーで、音楽信号を直接ボイスコイルに送り届けることで、クリアな中域再生と豊かな臨場感を実現するという。

 ツイータのホーンは、「静電型スピーカーを彷彿とさせるスムーズな音色、1インチホーンドライバーの力強さを併せ持つ」とし、8Ωのボイスコイル、軽量振動板を採用。「大音量時でもダイナミックレンジの圧縮が無く、驚異的なダイナミックヘッドルームがつながりの良いサウンドに貢献している」とする。

 ミッドレンジのホーンには、ボイスコイルの動きを均一にコントロールするため、強力なフェライトマグネットアッセンブリーを採用。新しいソフトメッシュ・ファイバーグリッド・ドームを備え、安定性の高いグリッド構造の繊維を専用に開発。ミクロンレベルの繊維の隙間は、伸縮性の高い独自の特殊樹脂素材でコーティングし、分割共振を低減。高周波歪みを吸収している。

 ウーファには、エアギャップ内の磁束密度を高め、磁力エネルギーの損失を防ぐアンダーハング構造のポールピースを搭載。内蔵パワーアンプには「XD-500」パワーモジュールを採用。入力はスピーカー端子、XLRを用意。ハイインピーダンスのバランス入力(トランス受け)が可能で、バランス増幅やブリッジ接続のアンプとも連携できる。

 アンプのXD-500には、DSPによるデジタルクロスオーバーネットワークも搭載。信号経路からパッシブフィルタを排除し、高精度な周波数コントロールが可能。位相やインパルス特性の悪化など、アナログフィルタの問題点をクリアしながら、レベル、クロスオーバー周波数、10バンドのパラメトリックイコライザも調整可能。背面のディスプレイや、パソコンを使って設定できる。

 外形寸法は490×318×1,040mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は39kg。