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ELACがRoon対応強化へ。DAC接続対応サーバーとWi-Fiスピーカー試作機

 「CES 2017」に出展している独ELACは、Roonのフル機能に対応するミュージックサーバーや、Wi-Fiスピーカーのプロトタイプなどを披露した。

Roon対応サーバー「Discovery Q Roon Music Server」のプロトタイプ

Roonフル対応のサーバーとWi-Fiスピーカーが充実

 Roon対応サーバーの現行モデル「DS-S101-G」に加え、2~3カ月後に発売するという「Discovery Q Roon Music Server」プロトタイプを出展。1年間のRoon利用料金を含めて約2,000ドルで発売する予定。

 現行モデルのDS-S101-Gは、フルバージョンのRoonではなく「Roon Essential」採用のサーバーで、USB接続したHDDなどの楽曲を3万曲まで管理できる。ハイレゾ音源は192kHz/24bitまで対応する。マルチゾーン配信に対応し、サーバー内にある楽曲を、別々の部屋でも楽しめる。米国などで展開しているロスレス配信サービスのTIDALにも対応。価格は約1,100ドル。

右が現行の「DS-S101-G」、左が「Discovery Q Roon Music Server」のプロトタイプ

 参考展示されたプロトタイプは、フルバージョンのRoon対応で、WAVやFLACなどの384kHz/32bitまでサポート。DSD 11.2MHzにも対応する。2系統のUSB端子を備え、USB HDD追加だけでなく、USB DACを接続して再生することも可能。TIDALやインターネットラジオ受信にも対応する。

USBはストレージとDACの接続に対応
左がRoonフルバージョン、右がRoone Essintialsのアプリ

 無線LAN内蔵のスピーカー内蔵プレーヤー「Discovery Z3 Zone Music Player Prototype」は、出力28Wのアンプを6基内蔵。Roon Readyで、Spotify Connectにも対応する。スピーカーユニットは、1インチツイータを備えた4インチの同軸ユニット2基と、アラミド繊維を用いた4インチウーファ×2、4インチのパッシブラジエータ×2で構成する。

 CESのデモルームには、前述のDiscovery Q Roon Music Serverと、ELACのフラッグシップスピーカー「Concentro」(ペア7万ドル)のホワイトモデルなどを組み合わせた環境で試聴を行なっている。

フラッグシップスピーカーの「Concentro」などを使ったデモ再生
「Elemental」シリーズのプリメインアンプ「EA-101EQ-G」なども展示