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NHK、「ダーウィンが来た!」などでスーパーハイビジョン版を一体制作。実用放送に向けストック
2017年2月22日 14:48
NHKは2017年度の放送番組編成計画を発表。スーパーハイビジョン(SHV)時代に向けて、「土曜ドラマ」、「ダーウィンが来た! ~生き物新伝説~」、「NHKスペシャル」の3番組で、SHVでの番組制作も一体で推進する事を明らかにした。
また、衛星放送で実施しているSHVの試験放送では、多彩な4K、8K番組の制作を加速。午前10時から午後6時までを基本として編成を行ない、SHVの特性が活きる自然、紀行、美術、科学、ドラマ、音楽、エンターテイメント、伝統芸能などのジャンルで、他波の定時番組とSHV番組の一体制作を加速。実用放送に向け、4K、8K番組をストックしていくという。
試験放送では、ジャンル別に放送時間帯を設けて同一番組を繰り返して放送。通常は8K放送とし、一部4K番組のマルチ編成を実施する。ジャンルは「SHVネイチャー&サイエンス」、「SHVにっぽん&紀行」、「SHVドラマ」、「SHVアート&カルチャー」、「SHVミュージック&エンターテインメント」。
また、SHVの超高精細映像や3次元音響を活かした演出のスポーツ中継や、新しい技術を使ったスポーツ番組、ニュース、情報番組なども開発・編成。幼児・子供向け番組や、趣味実用番組の4K一体制作も段階的に進めていくという。
国際展開も視野に入れた大型ドラマやドキュメンタリー、2020年のオリンピックに向けて高まる日本への感心に応える番組でも、4Kで制作し、編成。世界レベルのクラシックやオペラなどの音楽・芸術番組は、8K 22.2chで制作。8Kコンテンツは、放送外への展開も視野に推進していくという。
ラジオでは、サイマル配信を行なっているサービス「らじる★らじる」を拡充。現在、NHK地域放送局のおすすめ番組をピックアップして、タイムシフト聴取の「聴き逃し配信」を実施しているが、その番組を増やすことで、接触者の増加を図り、聴き逃しサービスの目玉となる番組枠を新設する事なども予定している。