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富士フイルム、ソニーEマウント対応の動画用シネレンズ「MKレンズ」
2017年2月22日 18:22
富士フイルムは、動画撮影に最適化したシネマカメラ用レンズ「MKレンズ」を発表した。ソニーEマウント対応レンズの「FUJINON MK18-55mm T2.9」は3月上旬発売で、価格は42万円。「FUJINON MK50-135mm T2.9」は2017年夏発売で、価格は未定。富士フイルムのXマウント対応MKレンズも年内発売予定だが、詳細は確定次第案内するとしている。
近年需要が増えている、シネマカメラやデジタルカメラを使った動画撮影向けに新開発したシネマレンズ。「FUJINONシネレンズ」の特長である、画面中心から周辺まで高い光学性能と低ディストーションを踏襲しながら、圧倒的な小型軽量化と優れたコストパフォーマンスを実現するという。動画撮影で利用頻度の高い、ソニーEマウント対応カメラ向けのレンズを先行して発売する。
MKレンズは、焦点距離全域でT2.9の明るさを実現。浅い被写界深度でボケ味を活かした撮影を可能とする。スーパー35mm/APS-Cセンサー対応のEマウントと、富士フイルムのXシリーズ(APS-Cセンサー対応)の2種のマウントに対応。短いフランジバックの利点を光学設計に活し、高い光学性能を小型・軽量ボディで実現する。
焦点距離18-55mmの「MK18-55mm」を3月上旬に、50-135mmの「MK50-135mm」を今夏に発売。18-135mmの常用焦点距離全域をカバーする。
動画専用レンズに最適化された光学・機械設計により、デジタルカメラ用交換レンズの持つ、ズーミング時の焦点移動や光軸ずれ、フォーカシング時の画角変更(ブリージング)を抑制。フォーカス、ズーム、アイリス(絞り)を独立してマニュアル操作できる3連リングを搭載し、すべての操作リングのギアピッチをこれまでのシネマカメラ用フジノンレンズと同じ0.8M(モジュール)に統一。フォーカスリングの回転角を幅広い200度に設計し、精緻なフォーカシングを可能にするなど、動作撮影時の快適な操作性を目指している。フィルタ径はいずれも82mm。全長/重量も共通で206.3mm/980g。
また、MKレンズを含む、同社のXマウントレンズの最新ロードマップも公開した。