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ディスプレイをかぶらない「8K:VR」開発。ドーム映像とモーションライドで体感

 NHKエンタープライズ、NHKメディアテクノロジー、レコチョク・ラボ、WONDER VISION TECHNO LABORATORYは、8K映像をドーム型ワイドスクリーンに映し、モーションライドと5.1ch音声を組み合わせた世界初のコンテンツ「8K:VRライド」を共同開発。3月12日~15日に米テキサス州オースティンで開催される「SXSW 2017」(サウス・バイ・サウスウエスト)に共同出展する。

8K:VRライド

 東京をテーマに、過去から現在、2020年に向かう様子を時空移動しながら、8Kによる実写とCGを組み合わせた映像を、ドーム型ワイドスクリーンとモーションライドで体験可能なコンテンツ。音楽は、サザンオールスターズの曲「東京VICTORY」が流れる。「ヘッドマウントディスプレイを使わずに“TOKYOバーチャル体験”を実現する」という。

 「8K:VRライド」は、NHKエンタープライズとNHKメディアテクノロジーが共同開発し、昨年のSXSW 2016でも「8K:VRシアター」として出展した「8K:VR」の進化版として企画。

 レコチョクの研究・開発機関であり、ライブVRコンテンツの撮影/制作や、VR次世代技術を駆使した立体的な360度映像制作などを手掛けるレコチョク・ラボも“新しい音楽体験コンテンツ”として関心を持ち、今回のプロジェクトへ参加。さらに、8K:VRライドの基盤となる映像システムの「Sphere 5.2」を開発するWONDER VISION TECHNO LABORATORYも加わり、4社でコンテンツを共同開発した。

 Sphere 5.2は、5.2×2.6×3.4mのドーム型ワイドスクリーンに、4Kまたは8Kの映像をプロジェクション投写できる映像システム。このシステムに8K対応プロジェクタと、電動6軸モーションベースを組み合わせ、世界初となる8K映像のモーションライドを実現した。

 サザンオールスターズの「東京VICTORY」は、東京オリンピック開催決定をきっかけに、過去から現在、未来へと移りゆく東京の姿に思いを馳せたという楽曲。8K:VRライドの「TOKYOバーチャル体験」のシンボルとして今回の起用に至ったという。

サザンオールスターズ「東京VICTORY」