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iOS 10.3の新機能でAirPodsを探した。完全分離イヤフォンがちょっと安心に?
2017年3月29日 07:50
アップルは28日、最新iOSの「iOS 10.3」を提供開始した。その中で注目したいのが、AirPodsを“探す”機能の追加だ。AirPodsは、昨年発売されたAppleの完全分離型ワイヤレスイヤフォンだが、ケーブルがないために「落としてしまいそう」と感じている人は多いだろう。筆者もその一人で、この機能追加によりAirPods利用の不安が少しは解消できるような気がする……。ということでさっそく簡単に試してみた。
AirPodsを探す機能は、従来からiPhone向けに[iPhoneを探す]として展開されていた機能を拡張して、AirPodsにも対応したもの。iPhoneでこの機能をONにしておけば、AirPodsをiPhoneから見つけられるようになるのだ。
主な機能は以下の2種類
・AirPodsの現在の所在地または最後に確認された場所を見る
・片方または両方のAirPodsから音を出して探し出しやすくする
iPhone側の設定はシンプルで、iPhoneの[設定]の最上部のアイコン(Apple ID)→[iCloud]から、[iPhoneを探す]をONにするだけ。あとはiPhoneの[iPhoneを探す]アプリを立ち上げれば、iCloudで連携したiPhoneやAirPodsの所在地がマップ上に表示される。
さっそく試してみたいところだが、AirPodsを道端に放置するわけにもいかない。ということで、会社にAirPodsを置き、人間が移動(昼食)してみたが、AirPodsは200m離れた社内にあることがiPhone上からも確認できた。
AirPods自体がGPSを持っているわけではないので、おそらくiPhoneとAirPodsが最後に通信した地点が示されているのだろう。それでも、紛失場所の目安を把握できるようになったという点は安心感につながる。
もう一つの機能追加が、AirPodsから音を出して探しやすくするというもの。「部屋の中にあるはずのスマホが見つからないので、スマホに電話をかけたことがある」という人は多いのではないだろうか? スマホだけでなく、テレビリモコンなどでも使いたいときに見つからずに困ることがあるが、ワイヤレスイヤフォンのAirPodsもそうした事態の発生は見込まれる。
そんな時に「iPhoneを探す」アプリを開き、探したいAirPodsを選択した後、画面下の[アクション]をタッチすると、[サウンドを再生]というアイコンが表示される。ここを押すと、AirPodsからアラーム音が発信され、徐々に大きくなってくる。室内であれば、この機能を使えばAirPodsが見つからない、ということはほとんど解消されるはずだ。
もっともバッテリが完全になくなってしまうと動作しないので、その点は注意したい。
完全ワイヤレスイヤフォンということで、紛失リスクが怖いAirPodsだが、iOS 10.3との組み合わせで、すこし安心感が高まったように感じるし、また、他の完全ワイヤレスイヤフォンとの比較でも大きなアドバンテージができたといえそうだ。