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絶唱しながら踊って鑑賞、ピンク・フロイドの映画「ザ・ウォール」が6月“絶響上映”

 ピンク・フロイド音楽映画「ザ・ウォール」を、スタンディングで絶唱しながら踊るなど、音楽ライヴに参加しているような気分で鑑賞できる「ライヴ絶響上映」が6月21日に東京と大阪のZeppにて、一夜限り行なわれる。4月6日15時からチケット販売を開始しており、前売券はセンターエリア・シート(全席指定)が4,000円(税込)、一般自由席(全席自由)が3,000円(税込)、スタンディングは2,000円(税込)。

ピンク・フロイド音楽映画「ザ・ウォール」

 当日券はそれぞれ、前売り券に500円プラス。なお、入場時に 別途ワンドリンク500円を注文する必要がある。会場は東京がZepp DiverCity、大阪がZepp Namba。

 絶叫しても大丈夫な上映で、スタンディングで踊る事もできる。さらに、ライヴハウスであるZeppのライヴPA音響システムを使って上映するため、「圧倒的な音圧と大音量」が味わえるという。映像は4K対応で、15×9mの巨大スクリーンを使用する。

 映画は1982年の作品。1985年までピンク・フロイドのメンバーであり、中心的メンバーでもあったロジャー・ウォーターズ。 その自伝的要素を加えて制作されたピンク・フロイドの'79年発表の名作で、全世界で3,000万枚を売り上げをあげたコンセプト・アルバムが「ザ・ウォール」。

 映画はこのアルバムを元に作られており、ほとんどセリフはなく、アルバムの収録楽曲で構成。主人公はロック界のスーパー・スター“ピンク”。少年時代の辛い経験から自己防衛のため心に“壁(ザ・ウォール)”築いていた。 それは「生まれたばかりの頃に戦死した父」、「学校時代の教師による抑圧と虐待」、「母親からの溺愛」、「結婚と同時に生まれた疎外感」、そして「熱狂する観客への違和感」。

  果てしなく繰り返される日常と社会との断絶感からいつしか麻薬に溺れていくピンク。心は妄想と孤独、悪夢をさまよい、築き上げた“壁”はやがて決定的な瞬間を迎えることになる……。“ピンク”の幼少からロック・スターとしての成功・葛藤までを描いたロジャー・ウォーターズの自叙伝のような作品であり、かつてのメンバーであるシド・バレットの姿も重ねられている。

 孤独・挫折・恐怖・狂気といった感情が入り乱れる強烈で壮大な歌詞と、 音楽、 アニメーションも駆使した映像が特徴。

 なお、今回の上映は、ロジャー・ウォーターズの25年ぶりの新作「Is This the Life We Really Want?」が5月19日に発売予定である事、そして「ザ・ウォール」の初上映('82年8月)から35周年、そしてピンク・フロイドが今年8月でデビュー50周年を迎えることを記念したもの。