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HDR対応Xpariaや6.2型Galaxy S8+などドコモ夏スマホ。5Gで新たな映像体験
2017年5月24日 21:41
NTTドコモは24日、スマートフォン/タブレットなどの'17年夏モデルや新サービスを発表した。「Xperia XZ Premium SO-04J」や「Galaxy S8+ SC-03J」などスマートフォン7機種に、タブレット「dtab Compact d-01J」の計8機種をラインナップ。5月25日より順次発売する。
1つの機種を長く使うユーザー向けに、毎月の支払料金から1,500円を割り引く新サービス「docomo with」を6月1日からスタート。対象機種は「arrows Be F-05J」と「Galaxy Feel SC-04J」。
モデル名 | ディスプレイ | 発売時期 |
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Xperia XZs SO-03J | 5.2型 トリルミナス ディスプレイ 1,080×1,920 | 5月26日 |
Xperia XZ Premium SO-04J | 5.5型 トリルミナス ディスプレイ 2,160×3,840 HDR対応 | 6月中旬 |
Galaxy S8 SC-02J | 5.8型 有機EL 1,440×2,960 HDR対応 | 6月上旬 |
Galaxy S8+ SC-03J | 6.2型 有機EL 1,440×2,960 HDR対応 | 6月上旬 |
AQUOS R SH-03J | 5.3型 IGZO液晶 1,440×2,560 HDR対応 | 7月 |
arrows Be F-05J ※docomo with対象 | 5.0型 液晶 720×1,280 | 6月1日 |
Galaxy Feel SC-04J ※docomo with対象 | 4.7型 有機EL 720×1,280 | 6月中旬 |
dtab Compact d-01J | 8.4型液晶 1,600×2,560 | 5月25日 |
「Xperia XZ Premium/XZs」、「Galaxy S8/S8+」、「AQUOS R」はワンセグ/フルセグ対応チューナを搭載。「arrows Be」と「Galaxy Feel」はワンセグのみ対応、「dtab Compact」はTVチューナを搭載していない。
Xperia XZ Premium/XZsについては別記事で紹介している。ここでは、それ以外のモデルの特徴を、AV関連機能を中心に紹介する。
HDR対応の全画面有機ELスマホ「Galaxy S8/S8+」
ドコモスマホ史上最大の約6.2型有機EL(Super AMOLED)ディスプレイを備える「Galaxy S8+」。Galaxy S8は約5.8型。どちらもHDR(ハイダイナミックレンジ)対応のビデオコンテンツを再生できる。
フレームを極限までそぎ落とし、縦横比18.5:9の縦に長い画面比率で大画面化し、スリムで持ちやすい形状とした。ホームボタンは物理ボタンを廃し、感圧センサーによるオンスクリーン型。マルチウィンドウにも対応し、1画面により多くの情報を表示できるとする。カメラ機能は共通。メインカメラは1,220万画素、サブカメラは800万画素で、どちらもAFを搭載。メインカメラはデュアルピクセルやF1.7の明るいレンズも備え、撮影画質を高めた。
ハイスピードIGZO液晶搭載の「AQUOS R」。HDR対応
120Hz駆動が可能な「ハイスピードIGZO液晶」を搭載する、シャープ製スマートフォン。HDRコンテンツのリアルな映像表現に対応する。また、標準画質(SDR)のコンテンツや、AQUOS Rで撮影した動画もHDR画質のようなコントラストで楽しめる「バーチャルHDR」も搭載する。
有効画素数2,260万画素のメインカメラと、有効1,630万画素のサブカメラを搭載。どちらも広角撮影が可能で、ベストな構図を提案する機能などを備える。手ブレ補正にも対応。4K動画撮影も行なえる。本体カラーはマーキュリーブラック、ジルコニアホワイト、クリスタルラベンダーの3色。
月1,500円割引プラン対応の「arrows Be」/「Galaxy Feel」
arrows Be F-05Jは防水防塵仕様で、米国防総省の軍用基準「MIL-STD-810G」の14項目に準拠する、耐衝撃などの試験をクリア。1.5mからコンクリートに落としても画面が割れない頑丈さを持つ。メインカメラは約1,310万画素、インカメラは約500万画素。フル充電から3日電池が持続する独自の省電力設計も採用した。カラーはレッド、ブラック、ホワイトの3色。
Galaxy Feel SC-04Jは、女性ユーザーをターゲットにしたスマートフォン。メインカメラは約1,600万画素、インカメラは約500万画素。デフォルトで「美顔機能」が有効となっており、撮った写真を簡単に編集できる機能も備える。本体はメタル素材と縁を丸めた2.5Dガラスを採用し、手になじむデザインとした。カラーはムーンホワイト、インディゴブラック、オパールピンクの3色。
どちらも新しい割引サービス「docomo with」の対象機種。加入すると「月々サポート」などの端末購入補助は受けられないが、2年契約で端末代金の分割支払いが終わった後も長期間使い続けることで、毎月の支払料金から1,500円を割り引く。arrows Beの6月1日発売を皮切りに提供開始。また、「docomo withの契約回線のSIMカードを、SIMフリースマホに差し替えて使っても、割引は受けられる」(NTTドコモ 吉澤社長)とのこと。
dtab Compact d-01J
8.4型/1,600×2,560ドットの液晶ディスプレイを備えたAndroid 6.0タブレット。従来の「dtab Compact d-02H」とほぼ同サイズだが、ディスプレイがより高精細なものになった(d-02Hは1,200×1,920ドット)。メインカメラ、インカメラはどちらも約800万画素。薄型のボディに2つのスピーカーを内蔵し、harman/kardonによる高音質オーディオ技術も採用する。
dtabシリーズ初の指紋認証機能を備え、ドコモサービスへのログインを簡易にした。組込型SIM「eSIM」を採用。メモリは3GBに強化(d-02Hは1GB)。ストレージは16GBで、最大256GBのmicroSDXCをサポートする。内蔵バッテリの容量は4,980mAh。本体はメタル素材を採用し、約3mmの狭額縁デザイン。カラーはゴールドとシルバーの2色。
dTVとひかりTVから4K/HDR。フジテレビとパナソニックが5G実験
映像配信サービス「dTV」とNTTぷららの「ひかりTV 4K」が開始する、スマートフォン向け4K/HDRコンテンツ配信にドコモスマホが6月中旬より対応。現在の対応機種はソニーモバイルコミュニケーションズ製「Xperia XZ Premium」のみ。dTVでは2KのHDRコンテンツも提供し、'17年夏モデルのGALAXY S8/S8+と、AQUOS R、発売中のGALAXY S7 edgeが対応する。詳細は別記事で紹介している。
ドコモの吉澤和弘社長は発表会の冒頭で、世界初の4K/HDR対応ディスプレイを備えた「Xperia XZ Premium」をアピール。「4K映像のきめ細かさに加えて、HDR技術によって鮮明かつ色彩豊かな映像。太陽が当たる場所など明るいところは明るく、日陰など暗いところも黒つぶれせずに見られる。まるで肉眼で見ているようなリアルな映像を楽しめる」とし、dTVで4K/HDR配信がはじまる「アメイジング・スパイダーマン」などの映画やミュージックビデオを楽しめることを紹介した。
また、’17年夏モデルの一部機種が、8月以降に提供される予定のソフトウェア更新で下り最大788MbpsのLTE通信に対応することも発表。3.5GHz帯の最大帯域幅と対応機種の4×4MIMOアンテナを活用して実現するもので、「Xperia XZ Premium」「Galaxy S8+」「AQUOS R」と、モバイルWi-Fiルーター「Wi-Fi STATION N-01J」(2017年春モデル)の計4機種が対象機種となっている。
2020年に向けて整備を進める、次世代移動通信システム「5G」を活用した取り組みも発表。ドコモでは、5Gの高速・大容量、低遅延、多接続が可能といった特徴を活かし、幅広いパートナー企業との連携による新たなサービス創出にむけた「5Gトライアルサイト」を実施中。現在は東京スカイツリーで、展望デッキからの6つの4Kカメラを利用した180度映像を5Gの試験電波で8Kライブ配信。東京ソラマチ イーストヤード1Fの大型ビジョンで見られる。5月28日まで展示している。
今回、新たにフジテレビと協力し、5G利用環境を想定した2つの新体感コンテンツの実証検証を行なうと発表。ひとつは、ジオラマ上にARでスポーツ選手の映像を合成し、投影された映像を楽しめる「ジオスタ」で、5月24〜26日に東京ビッグサイトで開催される「Wireless Technology Park 2017(WTP2017)」内で先行体験できる。2つ目は、アイドルイベントなどで来場者を3Dスキャナで撮影し、スマートフォンをステージに向けるとあたかも共演しているかのような映像として楽しめるコンテンツで、今年8月にお台場で開催される「TOKYO IDOL FESTIVAL 2017」で体験できるという。
さらに、パナソニックとも5Gトライアルサイトにおける共同実験を行なう。パナソニックの高臨場・高精細な映像を、ドコモが構築した5Gトライアルサイトに、大容量・低遅延の5Gで伝送。360度カメラや高精細カメラと組み合わせ、コンサート会場やスタジアムの様子を会場にいるかのような臨場感とともに体験可能とする。WTP2017内で、高精細360度VR映像を体感できるという。
サービス面では、通話時に「バイバイ」と言ってスマホを耳から離すと自動的に終話する機能が追加された「スグ電」や、留守録メッセージをテキストに変換して画面に表示できる「みえる留守電」を紹介。
スタートアップ企業と提携し、家族間のコミュニケーションに使えるという新デバイス「petoco(ペトコ)」も発表。インターネット経由でスマートフォンと連携し、家族の帰宅時のメッセージ再生やビデオチャットなど、共働きの親と子どものコミュニケーションをサポートするといった使い方を想定。本体にはドコモ独自の「音声対話プラットフォーム」やカメラ、スピーカー、マイク、リアプロジェクションで映像を映し出す仕組みなどを備え、OSはAndroid。
この他、5月中にAmazon.co.jpの支払いをキャリア決済の対象に追加予定。dメニューの新サービスとして、レジャーなど10カテゴリで優待サービスなどが受けられれる55歳以上向けの「dエンジョイパス」(月額500円/'17年夏提供予定)や、仕事探しのプラットフォームとなる「dジョブ」(’17年秋提供予定)も発表された。
ドコモCMに出演している堤 真一さん、綾野 剛さん、高畑充希さんに加え、新CMで登場するブルゾンちえみさんも登場し、CMの内容やサービスについてトーク。docomo withの提供開始にちなみ、"皆さんにとってのwithは?" という質問を振られると、「Feel」(綾野さん)、「ご褒美」(高畑さん)、「マスク」(堤さん) と答える中、ブルゾンちえみさんは「音楽です。私の人生に音楽は欠かせなくて、移動中もずっと音楽聴いてます。“with B”じゃなくてすいません」とコメント。吉澤社長はランニングが欠かせないため、withなものは「ランニングシューズ」と答えた。