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dCS、1,200万円の金メッキSACD/ネットワークプレーヤー。30周年「Vivaldi One」
2017年5月26日 15:51
英dCSは、創立30周年を記念したSACD/CD/ネットワークプレーヤーの限定モデル「Vivaldi One」を発表。太陽インターナショナルが26日から予約受付を開始した。価格は、標準アノダイズ仕上げのシルバーとブラックが各777万円。カスタムペイント仕上げのグロスホワイト/ピアノブラックが各812万円、特別仕上げの24Kゴールドプレートが1,200万円。全世界250台限定モデルで、日本国内は10台限定。
1987年に創立され、プロ/コンシューマ向けに多くの機器を手掛けてきたdCSが、「デジタル音楽プレイヤーとしての限界にとことん臨んだ」というSACD/CD/ネットワークオーディオプレーヤー。SACD/CDトランスポートとdCS最新の第9世代リングDACに加え、ネットワークストリーミング機能を備えている。DSDは5.6MHz、PCMは384kHz/24bitまで対応。MQAもサポートする。デジタル処理にはFPGAも採用する。
SACD/CDドライブにはエソテリックの「VRDS Neo VMK3」を搭載。CDからDXDやDSD(2.8/5.6MHz)へのアップサンプリング再生にも対応する。
Ethernetを備え、ネットワーク再生はTIDAL(日本では未サービス)や、Spotify Connect、Airplay対応で、Roon-Readyとなっている。USB、AES/EBU(XLR)、SPDIF(同軸/光/BNC)入力も備える。アナログ出力はXLRバランスとRCAアンバランス。
iOS用アプリ「Vivaldi One App」も近日公開予定。再生や設定、ファームウェアアップデートなどの操作がiPhoneなどから行なえる。
カスタムペイント仕上げモデルは、グロスホワイト、ピアノブラックの2色。イギリス家族経営企業の熟練工が加工している。複多層ラッカーコートの後、数日かけて熱処理を行ない、ガラス面のようにスムーズな鏡面上に仕上げている。
dCSで初の24Kゴールドプレートによる特別仕上げも用意。金属メッキ装飾品の著名なスペシャリストを抱えるFH Lambertの協力により作成。「最高品位の24K金メッキ仕上げは、豪華で絢爛たる仕上げとなり、フェイスプレートの優雅なカーブを引き立たせる」としている。
デジタル回路とアナログ回路のパワーサプライを分離し、クリーンな電源を各回路に供給。シャーシは航空機グレードのハードアルミを使用している。消費電力は最大50W。外形寸法は444×420×220mm(幅×奥行き×高さ)、アノダイズ仕上げの重量は27.4kg。