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オーディオNAS「DELA N1」のUSB DAC再生改善。低負荷DSD再生の対応機拡大

 メルコシンクレッツは6月1日、オーディオ向けNAS「DELA N1シリーズ」の新ファームウェア「3.50」を公開。USB DACと接続した際のファイル再生機能を改善したほか、独自の「メルコ・マーカーレスDSD再生」対応機種追加、ネットワーク再生の安定性向上が図られる。

「DELA N1シリーズ」のN1A(左)とN1Z(右)

 USB DAC接続時のファイル再生機能では、標準の再生エンジンが「G3再生エンジン」になった。ファームウェア「3.21」でベータ版として実装していたもので、プレーヤー機能を改善。なお、従来の3.00~3.21と同じ再生エンジンで再生する「クラシック」モードも選べる。USB DAC接続時のメニューやホーム画面も変更している。

 N1シリーズでは、DSD再生時にデータの1/3を使って、DSD信号であることを示すマーカーを加えて再生するDoP(DSD over PCM)方式に加え、DSD256やDSD512など大きなデータをマーカーレスで再生負荷を軽くする「メルコ・マーカーレスDSD再生」を備えている。その機能の対応機種として、新たにOPPO「BDP-105 Japan Limited」とSOULNOTE「D-1」を追加した。また、「DoP優先モード」も追加。マーカーレスDSD再生対応機でもDoP方式での再生を行なう。

 この他、ネットワークプレーヤーへの配信機能を改善し、ネットワーク再生の安定性を向上。一部のアプリやプレーヤーで選曲ツリーが正しく動作しない不具合を修正した。LUMIN AppやLINN Kazooなどのアプリとの互換性も向上。モード1では海外ストリーミングサービスの一部に対応したが、海外向けの機能で、国内ではサポート対象外となる。

 本体での再生と、CDトランスポート機能においては、シャッフル再生に対応。アプリからは難しい全曲ランダム再生も可能になる。