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30億円規模のアニメファンドをサイバーエージェントとCygamesが組成。AbemaTVオリジナルも

 サイバーエージェント(CA)とソーシャルゲームなどを手掛ける連結子会社のCygamesは、共同でアニメIPへの投資を目的としたファンド「CA-Cygamesアニメファンド」を2017年6月中に組成する。

 「CA-Cygamesアニメファンド」は、アニメ領域におけるサイバーエージェントグループの事業拡充を目的に、アニメ製作委員会への出資を通し、アニメ作品のネット配信権、ゲーム化権の取得などを図り、アニメIPへの投資に特化して組成。ファンド総額は30億円を予定している

 両社は、本ファンドでのアニメ投資を通して、Cygamesとサイバーエージェントグループにおけるアニメのゲーム化展開や、インターネットテレビ局「AbemaTV」でのネット配信などのメディア事業展開を行なう。

 Cygamesは、2015年3月のアニメ事業部設立を皮切りに、2016年4月にはアニメーション制作子会社CygamesPicturesを設立するなど、アニメ事業にも力を入れおり、2015年に放送された第1作「神撃のバハムート GENESIS」やアニメ版「GRANBLUE FANTASY The Animation」など、 継続的にアニメ作品を生み出している。また、アニメ製作委員会への出資事業も展開しており、 これまでに「ユーリ!!! on ICE」や、 「この世界の片隅に」等TVアニメ・劇場アニメ作品に出資。「世界からも注目度の高い日本のアニメIPのゲーム化展開などを積極的に行なうことで、 日本発の世界的なヒットタイトルを生み出すことを目指していく」としている。

 Abema TVでは、'16年4月の開局当初からアニメコンテンツが人気を集めており、配信アニメタイトルも累計700作品を突破。独自のアニメコンテンツ拡充に注力しており、今後はファンドを通じてアニメIPに出資するほか、オリジナルアニメ作品の制作なども予定している。