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“非常に取り回しの悪い”音質特化の8芯イヤフォンケーブル。Brise Audioリファレンス版

 Brise Audioは、イヤフォン用交換ケーブルの新製品として、「取り回しと引き換えに全てを音に振った」という音質優先の「UPG001Ref.8wire」を7月26日に発売する。ウォークマンのNW-WM1Z/1Aなどに対応する4.4mm 5極プラグを備え、イヤフォン側の端子はMMCXと2ピンの2モデルを用意。価格はオープンプライスで、店頭予想価格はいずれも98,000円前後。

ウォークマンやイヤフォンとの接続例

 同社イヤフォンリケーブルUPG001シリーズのトップエンドであるUPG001Ref.の8芯バージョン。「音質に特化し取り回しを無視したモデル」しており、これまではイベントや試聴会のみでオーダー可能な特別モデルとして販売してきたが、問い合わせが多く、ユーザーから高評価を受けたことから、通常販売を決定した。

 音質について同社は「取り回しと引き換えに全てを音に振ったBriseAudioらしい音。ハイエンド機材との組み合わせで真価を発揮する」としている。なお、「イヤフォンリケーブルとしては非常に取り回しが悪い」ことを理由に、取り扱い店舗で試聴してから検討するよう案内している。

 ポータブル向けに新開発したケーブルで、高純度銅を採用し導体量を大幅に増加しつつ、「それによるデメリットを排除しメリットを最大限生かした設計」としている。ケーブルスライダーは、質感が高く希少なローズウッド無垢材からの削り出し。

 耳掛け用の形状保持ワイヤーの材質にもこだわり、特殊処理を施したチタンワイヤーを採用。耳周りの取り回し改善と音質の両面を支えるという。なお、「ワイヤーなしの場合シュア掛けは非常に困難」としている。

 カスタムイヤフォン向けの2ピン端子とMMCX端子は、広帯域非磁性特殊積層電磁波吸収材(7層構造)で強固にシールド。「信号の終端まで妥協のない伝送を目指した」という。コネクタケースは真鍮削り出しにゴールドコーティングを施した。

 音声入力端子は日本ディックス製のOFC(無酸素銅)Pentaconn 5極4.4mmプラグ。BriseAudioフラッグシップケーブルMURAKUMOに採用した11層構造(7層構造の広帯域非磁性特殊積層電磁波吸収材を3層含む)をプラグの内部から施工。「到達する音の情報量とノイズフロアの低下、圧倒的なダイナミズムを実現した。特に中低域の躍動感と解像度、質感は圧倒的で8wireとの組み合わせで更なる高みに到達する」という。

イヤフォン側の端子はMMCXと2ピンの2モデルを用意
フラッグシップケーブルMURAKUMOの11層構造
イヤフォンとの接続例