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BriseAudio、理想の低歪&低ノイズを目指したポータブルアンプ

「TSURANAGI」

BriseAudio(ブリスオーディオ)は、初となるポータブルオーディオアンプ「TSURANAGI」を発売する。店頭予想価格は297,000円前後。発売日は未定。YATONO-MINI LEが同梱するバランスミニミニケーブルセット(各330,000円前後)、アンバランスミニミニケーブルセット(319,000円前後)も用意する。

  • TSURANAGI(本体のみ):297,000円前後
  • TSURANAGI+バランスミニミニケーブルセット:各330,000円前後
    4.4mm to 4.4mmケーブルセット
    4.4mm to 4.4mm&3.5mmケーブルセット
    4.4mm to 2.5mm&3.5mmケーブルセット
  • TSURANAGI+アンバランスミニミニケーブルセット:319,000円前後
    3.5mm to 3.5mmケーブルセット

アナログ入出力のポータブルヘッドフォンアンプ。近年、バランスライン出力を有したプレーヤーや、ヘッドフォン/イヤフォンのバランス駆動化の増加を受け、ミニミニケーブルやリケーブルの開発する際の評価機として、ブリスオーディオが理想とするバランス入出力が可能なポータブルアンプを開発したとしている。

従来のプレーヤーとも接続できるよう、3.5mmのアンバランス入力も装備。内部で高精度にバランス信号に変換して出力するという。出力端子は4.4mmバランス、2.5mmバランスを備える。

接続例

ソースの情報を余すことなく表現することを目指し、低歪&低ノイズを基本に設計。入力から出力まで、いずれかでも回路の性能が低いと全体としての性能低下を引き起こすため、全ての信号処理回路に低歪&低ノイズの回路と部品を採用。1MΩと高い入力インピーダンスにより、上流にあたるプレーヤーが出力する歪も最小化するという。

差動ラインレシーバにより、バランス信号を一度高精度にアンバランス変換し、外来ノイズを除去。ノイズの多い屋外でもクリーンな再生が可能としている。

キーとなる複合アンプは、アンバランス-バランス変換と電流増幅を同時に行っており、全差動オペアンプのフィードバックループ内に電流帰還アンプを入れることで、更に歪を抑えているという。

電源回路には超低ノイズ&超高PSRRのレギュレータを用い、各チャネルに対して独立に供給。6層基板を採用し共通インピーダンスを排除、レイアウト的にも信号品質向上を図っているとしている。

アンプの帯域は2Hzから200kHzとし、可聴帯域である20Hzから20kHzのフラットな再生を実現。

差動DCサーボアンプはバランス出力の差分のDCを検知し、オフセットがゼロになるように全差動オペアンプに帰還することで、出力DCオフセットが±50μVに抑えられ、入力側のカップリングコンデンサを排除可能にしたという。

DCサーボアンプに用いているOPAMPも超高性能な低ノイズ品を採用し、音質の劣化を起こさない工夫を施したとしている。万が一DCオフセットが発生した場合でも搭載されているマイクロコントローラが検知し、イヤフォンを保護する。

信号処理を行なう回路の電源デカップリングコンデンサは全てフィルムコンデンサと導電性高分子アルミコンデンサを採用。音質のために、全ての部品を吟味しコスト度外視で採用したという。

最大連続駆動時間は8時間。充電時間は5時間以下。充電端子はUSB-C。

電圧ゲインはボリューム最大で10.5dB。最大入力はボリューム最大で1.5Vrms。推奨不可インピーダンスは16Ω以上。最大出力は、16Ω時700mW+700mW、32Ω時1,000mW+1,000mW、300Ω時100mW+100mW。THD+Nは1Vrms出力/16Ω時0.005%以下、1Vrms/300Ω時0.002%以下、3.4Vrms/300Ω時0.0007%。クロストーク(20Hz~20kHz)は-100dB以下。

外形寸法は80×120×30mm(幅×奥行き×高さ)。重量は360g。