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LG Display、韓国と中国で有機EL大型投資。テレビ向け10.5世代ラインも

 韓国LG Displayは25日(現地時間)、有機EL(OLED)パネルへの大規模投資を発表した。韓国と中国の工場に合計9.6兆ウォン(約9,597億円/7月26日時)を投資し、テレビ向けの大型有機ELパネルやスマートフォン向けの中小型POLEDパネル生産を強化する。

 韓国・ソウル近郊のパジュ(paju)の同社工場内に、2.8兆ウォンを投資し、10.5世代の大型有機EL量産ラインを構築。有機ELテレビの好調な成長にあわせて、既存の第8世代ラインの1.8倍のマザーガラスを利用し、大型パネルの供給を加速する。

 さらに、スマートフォン向けの中小型plastec OLED(POLED)の第6世代ラインに5兆ウォンを投資。生産能力は月産3万シートで、同社全体のPOLED生産能力は65,000シートとなる。これは、6型スマートフォンで年間1億2,000万台分の供給能力に相当するという。

 これまでの7.8兆ウォンとあわせて、2020年までに総額約15兆ウォンをパジュ工場に投資。有機EL生産の中核拠点とする。

 また、中国・広州市には8.5世代のテレビ向け大型有機ELテレビ向けパネル工場を新設。現地でジョイントベンチャーを設立し、株式の70%、1.8兆ウォンを出資する。